京都最古の禅寺で未来的な文化体験「不識」を実践するイベント開催

京都最古の禅寺・建仁寺で開催される文化体験イベント「Sensory Experience of ZEN and FUSHIKI」文化庁の補助金を受け、2025年11月1日(土)から8日(土)まで、京都市東山区の建仁寺で、「Sensory Experience of ZEN and FUSHIKI -五感で感じる禅と不識の世界-」というユニークなイベントが開催されます。イベントは、禅の思想「不識」を中心に据え、伝統文化と最新のデジタルアートを融合させたものです。本イベントは、京都の重要文化財である建仁寺の方丈前庭を舞台に、プロジェクションマッピングや幻想的なライトアップを通じて、来場者に深い没入体験を提供します。

文化財の新しい活用モデル本イベントは、文化財の活用において全国で初めての試みとして注目されています。TEAM FIREによる独自の演出、特に「D-K（デジタル掛軸）」は、最新の3Dホログラム技術を駆使し、禅の哲学や日本文化の美しさを五感で体験できる空間を作り出しています。これにより、参加者は歴史的な環境の中で、先進技術による新鮮な体験を得ることができます。このプロジェクトは、すでに京都デジタル能舞などの実績があり、地域の文化活性化にも寄与しています。

特別なプログラム内容本イベントでは、以下の特別プログラムが用意されています。

1. 夜間特別拝観プロジェクションマッピング（毎日開催）
本プログラムでは、静寂と光に包まれた建仁寺の幻想的な空間で、15分ごとに約3分間のプロジェクションマッピングが展開されます。「不識」というテーマに基づいたデジタルアートは常時放映され、訪れた人々に禅の精神に触れる機会を提供します。

2. 五感で感じる坐禅＆茶道の特別体験（限定4日間）
建仁寺の開祖、栄西禅師が中国から伝えた茶道の歴史背景を学びながら、通常は立ち入れない大書院で特別な体験を行います。特別に設置された「風神雷神図」と達磨大師の掛け軸、潮音庭の演出とオリジナル主菓子など、独自の体験が待っています。

3. 限定お抹茶席（一般夜間拝観者向け）
夜間特別拝観に訪れた方には、大書院での特別演出にてお抹茶席が設けられ、建仁寺の美しさをさらに深く楽しむことができます。