アフリカと日本をつなぐ「みんなのTICADフォーラム」
3月19日と20日の二日間、東京都新宿区の早稲田奉仕園で「みんなのTICADフォーラム~アフリカと日本の新しい船出」が開催されます。今年のフォーラムは、2015年ノーベル平和賞を受賞した「チュニジア国民和解カルテット」の副代表であるアリ・ゼディニ氏が基調講演を行うなど、意義深い内容が予定されています。
TICADとは?
TICAD(アフリカ開発会議)は、日本政府が主導してアフリカ開発に関する国際会議で、1993年に初回が東京で開催されました。それ以降、アフリカの問題に対して国際社会が取り組む重要な場となっており、毎回テーマや議論が多岐にわたります。次回のTICAD VIは、2016年8月にケニアで行われる予定です。
フォーラムの内容
このフォーラムでは、四つのセッションが設けられています。環境、紛争、女性とユースなど、現代のアフリカが抱える課題に焦点を当て、さまざまな専門家が参加して議論を交わします。特に、在日アフリカ人が中心となり、アフリカの文化やビジネスについてのセッションが行われる予定です。
特別ゲストとして、ギニア共和国の著名な活動家であるオスマン・サンコン氏を迎え、若者たちとアフリカと日本の未来について対談する機会も用意されています。これは、アフリカの未来を担う世代との貴重な対話となることでしょう。
プログラムの詳細
1日目(3月19日)
- - オープニングセッション(10:00~12:00)
基調講演: チュニジア国民和解カルテットが築いた対話
アフリカン・ジャーニーによる写真展示
アフリカの環境と持続可能な開発目標
- - アフリカの魅力・ユースの力(14:45~15:50)
新たな可能性への挑戦
- - 課題別セッションII(16:00~17:30)
女性とユースの雇用問題について議論
2日目(3月20日)
- - 課題別セッションIII(10:00~11:30)
アフリカとSDGs(持続可能な開発目標)
- - 課題別セッションIV(12:30~14:00)
紛争と和解への取り組み
- - アフリカと日本の懸け橋になって(14:15~15:25)
日本のアフリカコミュニティの紹介
- - クロージングセッション(16:00~17:30)
市民社会とTICAD共催者の対話
入場料は500円(両日共通)で、事前の申し込みが必要です。このフォーラムは、日本とアフリカの未来に関する重要な討論の場となり、多くの参加者が従来の枠を越えた新たな協力の可能性を探る機会となるでしょう。
最後に
このイベントは、市民ネットワークfor TICADと特定非営利活動法人アフリカ日本協議会の共催で行われ、独立行政法人国際協力機構や国際連合広報センター、外務省なども後援しています。国際的な視点からアフリカの多様性や課題について学び、交流し、共に未来を考える貴重なチャンスとなるでしょう。