厚木市の歴史をカラーで甦らせた学生たち
神奈川県厚木市が2025年に迎える市制70周年を記念し、東京工芸大学の学生たちが70年前の白黒写真をカラーで再現するプロジェクトを実施しました。このプロジェクトは、過去の歴史を新たな視点で広く知ってもらうことを目的としています。
プロジェクトの背景
本プロジェクトは、昭和30年代から40年代に撮影された厚木市、本厚木駅周辺のモノクロ写真を対象にしています。これらの写真は、当時の厚木の街並みや人々の生活を映し出しており、貴重な歴史的資料です。厚木市からの協力要請を受け、工学部の学生4名と大学院のメディアアート専攻の学生1名がそのプロジェクトに参加しました。
技術的アプローチ
学生たちは、日々の学びを活かし、AI技術やディープラーニングを駆使してカラー再現を行いました。モノクロ写真をカラー化するためには、画像処理技術を用いて、実際の色合いや質感を忠実に再現する必要がありました。カラー化された作品は全21点が揃い、厚木市制70周年記念サイト内の「~モノクロの街が色づく~あつぎの街・写真館」で一般公開されています。
見どころ
市民や観光客は、モノクロ写真をクリックすることでカラーに再現された画像を閲覧でき、当時の厚木市の様子や暮らしを感じることができます。これは、地域の歴史を知る良い機会になっており、市民からも高く評価されています。
学生たちの情熱
プロジェクトに参加した学生たちは、それぞれの専門分野からこの取り組みに参加し、技術と芸術が融合する形で新たな価値を創造しました。工学部の赤木、そして情報コースの人見、屋藤と大学院の齋藤といったメンバーは、協力しながら道具や手法を駆使していよいよプロジェクトを進めました。
大学の役割
東京工芸大学は、創立100周年を迎える中、テクノロジーとアートを融合させた新たな価値の創造を目指しています。地域との繋がりを大切にしながら、今後も社会に貢献する活動を続けていく方針です。
今後に向けて
厚木市の魅力を広める一環として、東京工芸大学の取り組みは今後も続いていくでしょう。カラーに再現された写真を通して、地域の歴史や文化を感じられる機会が提供されることに期待が寄せられています。また、このプロジェクトが次世代へのメッセージにもなることを願っています。ぜひ、厚木市制70周年記念サイトを訪れ、カラー化された写真を楽しんでみてください。
参考リンク