岡山大学がAIチャットボット機能を搭載し研究支援を革新

岡山大学が機器共用ポータルにAIチャットボットを導入

国立大学法人岡山大学は、研究者と企業向けに新たな取り組みを実施しました。2025年3月31日、岡山大学の総合技術部が運営する機器共用ポータルサイト「CFPOU」に、AIチャットボットの機能を新たに追加しました。この取り組みは、学内外の研究者が岡山大学が保有するさまざまな研究機器へのアクセスを容易にすることを目的としています。

AIチャットボット搭載の背景

従来、CFPOUでは研究者が必要な機器を探すためにキーワード検索やカテゴリ分類による方法が採用されていました。しかし、これらの方法では利用者が欲しい情報をスムーズに得ることが難しく、また運営側も専門教職員への問い合わせが必要な場面が多く、かなりの負担がかかっていたのです。

AIチャットボットの導入により、研究者は自然な言葉で質問を投げかけることができ、「〇〇を測定できる機器は？」などの問い合わせが直感的にできるようになりました。これにより、必要な機器情報に迅速にアクセス可能となり、研究活動が大きくスムーズに進むことが期待されています。

今後の取り組み

岡山大学総合技術部は、このAIチャットボット機能の強化を進める方針で、利用者からのフィードバックを基にCFPOUの改良に取り組んでいくとしています。今後計画されている改善には、AIからの問い合わせ結果を基にした利用予約の直接連携や、研究論文や機器メンテナンスの情報との統合、さらには英語対応の強化などが含まれています。これにより、岡山大学の学内外の研究者や企業、学外機関にとってさらに利用しやすい環境の実現を目指しています。

岡山大学はこの機器共用事業を通じて、研究力の向上と人材育成の貢献を図る意向です。先進的な研究支援の方法としてAI技術を活用し、地域に根付いた特色ある研究大学としての使命を果たしていくことが期待されます。