川崎市入江崎水処理センターでメガソーラーPPA事業開始!年間210万kWhの再生可能エネルギー活用へ
川崎市上下水道局とスマートソーラー株式会社は、入江崎水処理センターにおいて、メガソーラーのPPA(電力購入契約)事業に関する協定を締結しました。この協定により、入江崎水処理センターは、再生可能エネルギーを活用し、環境負荷の低減を目指します。
本事業は、川崎市が太陽光発電設備の設置場所を提供し、スマートソーラー社が発電設備の設置・維持管理を行い、発電した電力を施設に供給するオンサイト型PPA事業です。地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(環境省)の対象事業に選ばれており、川崎市の脱炭素化への取り組みを加速させる重要な事業となります。
川崎市は、令和6年3月には公募型プロポーザル方式で事業者の募集を開始し、同年7月にスマートソーラー社を受注適格者に特定しました。今回の基本協定締結を経て、今後は設計および施工を進め、令和7年度中の発電開始を目指します。
入江崎水処理センターの西系水処理施設上部(約16,000m²)には、設備容量約1,800kWの大規模太陽光発電設備が設置されます。発電した電力の全量を入江崎水処理センター内で消費することで、年間使用電力量の約9%に相当する約210万kWhの電力を再生可能エネルギーで賄うことが可能になります。これにより、年間約900tのCO2削減に貢献できると試算されています。
さらに、自立運転機能付きのパワーコンディショナーも備える計画となっており、停電時でも一部の電力の使用が可能です。災害時にも安定した電力を確保できる点が大きなメリットと言えるでしょう。
スマートソーラー株式会社について
スマートソーラー株式会社は、大規模~中規模太陽光発電所のデベロッパー事業・O&M事業、住宅用蓄電システムの開発・販売、公共用・産業用太陽光発電システム・スマートシティ事業推進、住宅~産業用非化石電力取引事業、太陽光発電所の投資・ファイナンス事業など幅広い事業を展開しています。同社は、再生可能エネルギーの普及を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
今後の展開
本事業は、入江崎水処理センターの環境負荷の低減に貢献するだけでなく、川崎市の再生可能エネルギー導入の促進にも大きく貢献すると期待されています。今後も、川崎市は、スマートソーラー社と連携し、再生可能エネルギーの利用拡大に取り組んでいく予定です。