STSフォーラム2024年次総会閉幕
2024年のSTSフォーラムが10月6日から8日までの3日間にわたり、国立京都国際会館で開催されました。この国際フォーラムは、科学技術と人類の未来をテーマに、科学者、政策立案者、企業のリーダーなど、80を超える国や地域から約1,400名が一堂に会した重要なイベントです。
開会式では、STSフォーラムの理事長である小宮山宏氏が開会宣言を行い、内閣総理大臣の石破茂氏からのビデオメッセージが紹介されました。全体として、AIに特化したセッションが多数行われ、特に「AIの光と影」「AIと医療」「AIと教育」「AIの倫理と規制」など、AIに関するテーマが大きな焦点となりました。
フォーラムでは、AIを活用した最前線の取り組みも見られました。東京大学とのコラボレーションにより、今大会ではAI技術を駆使して各セッションの内容をリアルタイムで要約し、会場内のデジタルスクリーンに表示しました。さらに、最終日の全体会議「分科会からの学び」では、AIが生成した要約をAI自らの音声で説明するという斬新な試みも行われました。
会議の閉幕にあたっては、元世界銀行副総裁のセラゲルディン氏が座長を務め、三日間の議論を通じて得られた「声明」が発表されました。これは今後の科学技術の発展に向けた重要な指針となることでしょう。
STSフォーラムとは
このフォーラムは、さまざまな分野の専門家やリーダーが集い、国境を越えて科学技術の適切な発展について意見を交わす場として設立されました。毎年10月に京都で開催され、世界中からの多様な視点を持つ参加者が集まります。2024年も80を超える国や国際機関からの参加が期待され、今後の科学技術の進展に向けた重要な議論がなされることでしょう。
詳しい内容や次回以降の予定は、フォーラムの公式サイトを参照することで明らかにされます。