エリオットがユニゾホールディングスに公開買付けの情報を求める書簡を送付

エリオットアドバイザーズがユニゾホールディングスに送った書簡の内容



2019年10月9日、エリオットアドバイザーズ(香港)リミテッドがユニゾホールディングスへ書簡を送りました。この書簡は、ユニゾホールディングスに対する一連の取引に関する透明性を求めるものであり、重要な質問がいくつか含まれています。エリオットはユニゾホールディングスの株主価値を向上させるために、公開買付けに関連する方針やその詳細を明らかにするよう要求しています。

エリオットアドバイザーズの背景



エリオット・マネジメント・コーポレーションは、382億ドル規模のマルチ・ストラテジー・インベストメント・ファンドを運用しており、その中でもエリオット・アソシエイツL.Pは、1977年からの運用実績を持つ歴史あるヘッジファンドです。投資者には年金基金や富裕層の個人、企業などが名を連ねており、その巨額の資本力を背景に様々な企業に対して影響を与えています。

書簡の主な内容



エリオットは、その書簡でユニゾホールディングスが2019年9月27日に発表した基本方針についての詳細を求めています。特に「ユニゾ従業員持株管理会社」に関する情報や、過去の公開買付けに関する意見表明の理由についても詳細な回答を要求しています。

1. 基本方針の策定背景について 彼らは、ユニゾホールディングスが公開買付けへの反対および賛同を表明する際、なぜこの基本方針を先に策定しなかったのか、そしてそれを投資家にどう説明するのか疑問を呈しています。

2. 従業員雇用保障の仕組み エリオットは、ユニゾが提案する基本方針において、従業員の雇用保障がどのように行われるのか、具体的に確認や交渉が行われたのかを問いただしています。

3. 経営に関する権限 書簡では、ユニゾの従業員持株管理会社に対して取締役の指名や経営計画、配当政策に関して拒否権が与えられることについて、その意義を示しながら具体的な運用方法を説明するよう求めています。

4. 公開買付けに関する賛同意見の整合性 ユニゾがサッポロ合同会社の公開買付けに賛同意見を表明した際、その理由と整合性をどのように確認し、決定に至ったのかを明示することを要求しています。

経済利益相反の懸念



エリオットはさらに、ユニゾの公開買付けに関する計画についての詳細を明らかにするよう促し、特にその計画には利益相反のリスクが内包されていると警鐘を鳴らしています。このような点についても、適切な透明性が求められています。

結論と今後



これらの質問は、株主がユニゾホールディングスの経営に対して持つ懸念を反映しており、エリオットは早急な回答を期待しています。これにより、ユニゾホールディングスの株主価値向上に向けた動きがどう展開されるのか、注目が集まります。エリオットの行動は、企業に対する株主の監視が厳しい中で、経営の透明性を求めていく姿勢の一端を示しています。

会社情報

会社名
Elliott Advisors Asia Limited
住所
東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー43階
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。