ヒュンメルとガンバ大阪が共同で障がい者eスポーツイベントを実施
デンマークのスポーツブランド、ヒュンメル(hummel)が、ガンバ大阪の「ガンバドリームプロジェクト」(GDP)と連携して、障がい者向けのeスポーツイベントを開催しました。このイベントは、横浜F・マリノスとの第22節の試合が行われるパナソニックスタジアム吹田で実施され、障がいを持つ方々に新たな楽しみを提供しました。
ガンバドリームプロジェクト(GDP)の目的
ガンバドリームプロジェクト(GDP)は、地域に住む障がいや難病を抱える子どもや高齢者を支援することを目的とした取り組みです。ホームゲームに毎回25名、年間約500名を招待し、地域コミュニティに笑顔を届けることを目指しています。プロジェクトの主宰であるガンバ大阪は、「社会に夢と感動を創造する」という経営方針のもとで活動しています。
実務を担当している株式会社ガンバ大阪の渡邉怜奈さんは、このプロジェクトの立ち上げについて次のように語ります。「これまでの活動に賛同をいただいていた関係者から、障がいのある方やお子さまにも試合を観に来てもらいたいという要望があり、このプロジェクトが始まりました」。
初めてのeスポーツイベント
イベントでは、脳性麻痺や精神障がい、切断障がいなどを持つ参加者が集まり、eスポーツに挑戦しました。ゲームはサッカーやレーシング、パズルなど多岐にわたり、プロゲーマーのGENKIモリタさんと一緒に楽しむことができました。モリタさんは「みんないい笑顔ですよね。一緒にゲームを楽しむことで、障がいのあるなし、年齢の差なども関係なしに、心が通じ合う瞬間がありました」と振り返ります。
参加者の喜びの声
ある男性は、両腕の切断障がいを持ちながらも、足の指を使ってゲームに挑戦しました。「人前でプレーするのは初めてでしたが、家の中でやっているように自然に楽しむことができました」と語ります。また、重度の脳性麻痺の男性も、「人生初のカーレースゲームでしたが、親が整備士だったことを思い出しながら楽しみました」と話しました。こうした体験を通じて、参加者同士の距離が縮まり、サッカーを通じて新たな交流が生まれました。
地域社会への貢献
ガンバ大阪の山崎勇二さんは、「こうしたイベントを通じて、障がい者を特別視する必要がないことがわかります。一緒に楽しむ仲間としての感覚が大切だと思います」と熱意を語ります。イベントは、参加者にとって貴重な交流の場であり、障がい者が社会の一員として楽しむことができる素晴らしい機会でした。
ヒュンメルとガンバ大阪の取り組み
ヒュンメルは、スポーツを通じて世界を変えることをミッションにしているブランドです。100年以上の歴史を持ち、今もなお新たな挑戦をし続けています。ガンバ大阪とヒュンメルが共に取り組むこのプロジェクトは、地域の人々に希望と楽しみをもたらし続けることでしょう。彼らの活動が、多くの人々に笑顔を届けることを期待しています。