AIで支援強化
2025-12-10 12:17:00

神戸学院大学がAIを活用した障害学生支援を強化する取り組み

神戸学院大学がAIを活用した障害学生支援を強化



神戸学院大学は、AI動画編集・制作サービス「Vrew」を導入することにより、聴覚障害を持つ学生への支援を強化しています。Vrewの活用により、授業動画への字幕付けが効率的に行えるようになり、障害学生の教育環境のアクセシビリティが飛躍的に向上しています。

導入の背景と課題


神戸学院大学では、聴覚障害のある学生に対する支援を行うために、授業動画に字幕を付ける取り組みを実施していました。しかし、大学の授業動画は通常90分から1時間程度と長く、手作業での字幕作成は非常に手間がかかるものでした。さらに、聴覚障害のある学生のニーズも一様ではなく、動画の長さや内容によっては字幕が不可欠な場合も多かったため、こうしたニーズに対応するためには新たな手段が必要でした。

このような課題を解決するため、AI音声分析技術を駆使したVrewを導入しました。Vrewの導入は、作業の効率化に加え、教員からの柔軟な依頼に応じやすくする体制を整えることにも寄与しています。

Vrewによる作業効率化の実現


Vrewの音声認識機能を利用することで、字幕作成のプロセスが大幅に効率化されました。具体的には、障がい学生支援室がVrewで動画データを加工作業し、その後に学生サポーターが字幕のチェックや調整を行うフローが確立されました。Vrewは直感的な操作が可能なため、学生サポーターは簡単に使いこなすことができ、作業の進行はスムーズです。

現在、各学期ごとに平均3〜4本の字幕付き動画を制作しており、特に薬学部の専門授業においては20本以上の動画に字幕をつける成果を上げています。Vrewの使い方は簡単で、多数の動画にも柔軟に対応できる体制が整ったことで、さらなる支援が期待されています。

また、韓国語の授業では、聴覚障害のある学生が受講した際に、韓国語を話す学生の協力の元で、日本語部分には日本語の字幕、韓国語部分にはハングルの字幕を付けることに成功しました。このような多言語対応の事例は、Vrewの強みの一つです。

学校の意見


神戸学院大学 障がい学生支援室の春日基希氏は、「Vrewは学生がすぐに使い方を理解できるため、視覚的にもわかりやすく、作業が効率的です。複雑な多言語字幕作業も簡単に行えるのが嬉しい点です。実際に字幕付き動画を利用している学生から好評で、字幕の有無で学習体験が大きく異なることを実感しています。情報アクセシビリティの向上によって、学生の心理的負担も軽減され、授業に参加しやすさが増したと感じます。」とコメントしています。

Vrewの特徴


Vrewは、音声認識、音声合成、画像生成などのAI技術を駆使した動画編集ソフトです。自動で字幕を生成できるだけでなく、多数のAIボイスを利用した音声合成や、商用利用が可能な無料の画像や音楽を提供するなど、非常に多機能です。特に、シンプルなユーザーインターフェースにより、専門的な知識がない人でも簡単に動画を制作できます。YouTube動画作成やビジネスのプレゼンテーションなど、様々な場面で役立つ便利なツールであり、教育機関から企業まで幅広く活用されています。

このように、神戸学院大学はAI技術を教育現場に取り入れることで、障害学生支援の質を高め、より良い学びの環境を提供しています。今後もこの取り組みに注目が集まることでしょう。


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住所
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