2024年定額制動画配信サービスの視聴ランキング
GEM Partners株式会社は、2024年の定額制動画配信サービスにおけるジャンル別年間視聴ランキングを発表しました。調査では、Prime Videoが全体での強さを見せ、各ジャンルにおいて目立つ結果となっています。
年間視聴ランキングの環境
この調査は、期間を2024年1月第1週(1月1日〜1月7日)から12月第1週(12月2日〜12月8日)までとし、エンタメブランドにおけるリーチを数値化した新指標「リーチpt」に基づいています。これにより、各サービスとコンテンツ間での真の視聴状況の把握が可能となりました。
Prime Videoの全般的な強み
調査によると、Prime Videoが「国内ドラマ・映画」「欧米ドラマ・映画」「国内アニメ・映画」「バラエティ・ドキュメンタリー」の4つのジャンルで第1位を獲得しました。「国内アニメ」部門では、他のサービスと比べ圧倒的な差をつけての1位です。
特に注目すべきは、「国内ドラマ・映画」ジャンルでのNetflixオリジナル『地面師たち』が集計されたリーチptを引き上げている点です。Netflixは「アジアドラマ・映画」部門で1位を取り、人気韓国ドラマタイトルである『愛の不時着』や『イカゲーム』などが視聴実績を押し上げました。
ジャンル別の視聴動向
欧米アニメ・映画
また、ディズニープラスは「欧米アニメ・映画」部門のリーダーとして、『アナと雪の女王』や『トイ・ストーリー』シリーズなど、多くの独占配信が視聴を集める要因とされています。
特筆すべきは、U-NEXTも「国内ドラマ・映画」「アジアドラマ・映画」「バラエティ・ドキュメンタリー」でTOP3にランクインしています。これはParaviとの統合によるコンテンツの強化によるものと考えられます。さらに、アニメ専門のdアニメストアが「国内アニメ・映画」で3位を獲得し、専門性の高さを見せています。
トップコンテンツと多様性の重要性
今回の調査の中で、各ジャンルにおける視聴率や人気コンテンツの独占配信の影響も見受けられました。「国内ドラマ・映画」では1位がNetflixの『地面師たち』という結果に。続いてPrime Videoの『ゴジラ-1.0』、Amazon Originalの『沈黙の艦隊』が3位にランクインしています。
さらに、「欧米ドラマ・映画」部門では、人気のある『ハリー・ポッター』シリーズが1位。Prime Videoでの配信が観客を引き寄せており、その影響力を証明しています。2位にはHuluでの『FBI: 特別捜査班』、3位は『BONES -骨は語る-』が占めています。
結論
このように、2024年の定額制動画配信サービスでは、Prime Videoが多くのジャンルで優位に立っていますが、Netflixやディズニープラスもそれぞれの強みを活かしながら、視聴者に愛されるコンテンツを提供しています。今後も動向を注視し、どのサービスが視聴者の心を掴むのか、さらなる評価が期待されます。