自由を語る哲学対話
2025年10月11日、一般社団法人福井環境研究開発が主催する「ざわザワ高校 ~海の未来をつなぐ哲学~」の第6回授業が、敦賀市役所で行われました。この授業では、高校生5人がジャーナリストの堀潤さんと哲学者の岩内章太郎さんと共に「自由」をテーマに深い議論を展開しました。このプログラムは、未来の世代に豊かな海を引き継ぐための日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施されています。
授業の概要
今回の授業では、少人数で深い哲学対話を試みました。冒頭、堀さんが自身の経験を交えながら「自由」への思いを語ると、生徒たちも次々と自分の意見を述べました。「自由を感じる瞬間」や「表現の自由に関する考え」など多岐にわたる視点が飛び出し、対話は活発に進みました。
最初に話題になったのは“自由の本質”に関することで、岩内さんは生徒に「ルールを破ることが自由だと思うか?」と問いかけます。これに対し、生徒たちは「不満があるときにルールを破りたいと思う」という回答や「自由から生じる選択肢の複雑さ」を語りました。議論を経て、彼らは「自由の本質はルールの中での選択」と結論づけました。
新たな視点を加えた対話
岩内さんは、授業の進行中により高度な視点を加えたいと提案しました。ジャーナリスト堀潤さんがもたらした「自由に関するエピソード」を通じてさらに深い思索を促進するためです。生徒たちは、「自由」のさまざまな側面やその制約について、ディスカッションを続けました。堀さんが提示した問いは、選択の自由は本当に自由なのかという疑問で、彼らの思考の幅を広げるものでした。
生徒たちの反応
生徒たちは自らの視野を広げ、お互いの意見を受け入れながら、さらなる深い考察を進めました。「自由すぎると選択の混乱を招く」「民主主義の重要性」など、多くの意見が交わされ、彼らの学びを深めることに繋がりました。
参加者の思い
授業参加者からは、堀さんが「自由について考えることは重要であり、世界の多様性を知る良い機会だ」と述べ、岩内さんは「議論を通じて考え方を広げることが重要だ」との意見がありました。生徒たちも「国のあり方について学ぶことができた」との感想を述べ、充実した時間を過ごしたことが明らかになりました。
結論と今後の展望
「自由」をテーマにした哲学対話は、海や沿岸地域の新しい考え方や可能性を見出す重要な一歩となりました。生徒たちはこの探求の旅を引き続き続け、次世代の海に対する視野を広げていくことでしょう。今後の展開が楽しみです。
団体について
一般社団法人福井環境研究開発では、福井の美しい海の大切さを再認識させる活動を行っており、地域の海に親しむ心を育てる運動を推進しています。このような活動を通じて、次世代の海の守り手を育てていくことを目指しています。