東京都美術館で開催の特別展「スウェーデン絵画北欧の光、日常のかがやき」
2026年に東京都美術館が100周年を迎えるのを記念して、特別展「スウェーデン絵画北欧の光、日常のかがやき」が開催されることが決定しました。この展覧会では、スウェーデンの美術の黄金期に焦点を当て、19世紀末から20世紀初頭にかけての絵画が紹介されます。スカンジナビア半島の中心に位置するスウェーデンでは、若手芸術家たちが1880年代からフランスでレアリズムを学びました。それが故郷の自然や人々への親密で情緒あふれる表現として具現化されていきました。
展覧会の魅力
本展の逸品はまさに100パーセントスウェーデン産で、自然の美しさや日常生活の温かさがテーマになっています。展示作品は全てスウェーデン人作家の手によるものであり、厳しい自然環境の中で培われた豊かな感性が反映されています。「自然」「光」「日常のかがやき」といったキーワードを通して、現代のスウェーデンのライフスタイルのルーツにも迫る展示です。
また、19世紀後半、スウェーデンの画家たちは独自の画題と表現方法を模索し、フランスでの学びから離れました。自身の感情や叙情的な雰囲気を重視した結果、独創的なスタイルを確立した彼らの作品は、1880年代から1915年にかけて特に重要視されています。
特に注目すべきは、スウェーデン国立美術館の全面協力を得ている点です。スウェーデン絵画が近年、フランスやアメリカでも大規模な展覧会を経て国際的に評価されている背景があります。本展では、国民的画家カール・ラーションや劇作家アウグスト・ストリンドベリの作品が一堂に会します。質、量ともに充実した内容で、北欧美術の新しい魅力に触れる貴重な機会となることでしょう。
スウェーデン国立美術館について
スウェーデン国立美術館は1792年に首都ストックホルムに開館された、歴史的に見ても非常に重要な美術館です。コレクションは1500年から1900年ごろの絵画、彫刻、版画など多岐にわたります。特に、1866年に完成した美術館の建物自体も見どころで、エントランスの装飾はカール・ラーションが手がけたそうです。
開催概要
- - 展覧会名:東京都美術館開館100周年記念スウェーデン絵画北欧の光、日常のかがやき
- - 会期:2026年1月27日(火)―4月12日(日)
- - 会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)
- - 開室時間:9:30―17:30(金曜日は20:00まで。入室は閉室の30分前まで)
- - 休室日:月曜日、特定日(詳細は公式サイト)
主催は東京都美術館やNHK、東京新聞で、後援にはスウェーデン大使館が名を連ねています。また、公式サイト(
swedishpainting2026.jp)で詳細情報を確認できます。
今後の巡回情報として、山口県立美術館や愛知県美術館での開催も予定されています。この機会にスウェーデンの美術に触れ、その奥深さを体感してみてはいかがでしょうか。