経理業務の効率化と高度化へ向けた業務提携
株式会社NTTデータとその関連会社、NTTデータ・ウィズ、NTTデータ・ビズインテグラル、BBSアウトソーシング熊本の4社は、経理領域における新たなビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスの提供を目指し、2025年12月1日に業務提携契約を締結しました。これにより、業務設計からシステム導入や運用までを一括で行うことで、経理業務の効率化と高度化を図ります。
各社の役割とサービスの概要
NTTデータは経理業務のコンサルティングと実装を通じ、企業の経営管理基盤を支えています。一方、NTTデータ・ウィズはITとBPOを融合させた先進的な運用力を持ち、BBSアウトソーシング熊本は高品質なBPOサービスを提供しています。また、NTTデータ・ビズインテグラルはERP製品「Biz∫」を通じて業務基盤を強固に支えています。
この4社が組み合わさることで、経理業務の新しい運営モデルが実現することとなり、阪急阪神ホールディングスグループとの業務標準化とBPO設計が2025年12月から開始される予定です。2026年度には本格導入を目指し、業務の安定運用と継続的な改善が進められていくことでしょう。
現代の経営環境と経理業務への影響
日本の企業は、人口減少などの経営環境変化により、特に経理部門での人手不足や業務の属人化が深刻な問題となっています。これにより、業務の継続性確保や統制強化が喫緊の課題となっています。さらに、生成AIをはじめとするデジタル技術の進展により、企業のバックオフィスは「効率化」から「価値創出」へと役割が変わっているため、経理業務も新たな展開が求められています。
NTTデータは、これまで約2000社にERPパッケージ「Biz∫」を導入し、顧客の経営高度化に寄与してきました。今後、この提携を通じて得た知見やノウハウを基に、BPOとDXを組み合わせた新しいサービスを展開し、経済基盤の強化と持続可能な成長を支援していく方針です。
提携を結ぶ意義と今後の展望
NTTデータと提携した4社の目的は、経理領域でのビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)と高品質なBPOサービスの提供です。定型業務から専門業務にいたるまでカバーすることを目指し、業務面とシステム面の両方からアプローチすることで、根本的な業務の改善を実現しようとしています。
また、今後のプロジェクトでは、鉄道業界を含む多様な分野における経理業務の効率化と高度化へと展開されていく予定であり、企業の経営基盤強化に向けた取り組みが期待されています。この業務提携が、多くの企業にとって新たな価値創造の起点になることを願っています。