戸田建設がArtStickerに出資
戸田建設株式会社がアートコミュニケーションプラットフォーム『ArtSticker』の運営会社である株式会社The Chain Museumに出資したことが、アート業界で話題に上がっています。この出資は、価値のゲートキーパーとして協創社会を実現するという目標に基づいており、特に多様化する顧客ニーズに応えるための新たな取り組みとなります。
出資の背景
戸田建設はこれまで多くのステークホルダーとの価値共創を進めてきましたが、最近では特にホテルや学校、オフィスビルなどの発注者からアートを用いた空間作りへの関心が高まっています。そうした中で、アートを中心にした空間プロデュースを手がけるThe Chain Museumとの提携は、より質の高いサービス提供が可能になると期待されています。
The Chain Museumとは
The Chain Museumは2018年に設立されたスタートアップ企業で、東京都渋谷区に本社を構えています。『気付きのトリガーを、芸術にも生活にも。』というミッションのもと、アーティストと鑑賞者の新たな関係を築くための『ArtSticker事業』を核にしています。
1.
ArtSticker事業 では、2,500組以上のアーティストと20万人以上の会員を基にしたアート鑑賞・売買のオンラインプラットフォームを提供しています。
2.
Gallery事業 では、浅草や六本木、麻布台に自社ギャラリーを展開し、訪れる人々に新たなアート体験を提供しています。
3.
Coordination事業 では、オフィスや商業施設向けにアートプロデュースを行っています。
これらの取り組みにより、アートに触れる機会が増え、生活と芸術の融合が進むことを目指しています。
今後の展開
今後、戸田建設のスタートアップ投資や価値共創活動の一環として、The Chain Museumの新たなプロジェクトも進行していきます。具体的には、新しいギャラリー「Gallery & Bakery Tokyo 8分」を開設し、若手アーティストの作品を展覧し、販売する予定です。この施設は新たな情報発信の場としても機能し、東京都中央区に位置するTODA BUILDINGの一階にて11月2日に開業します。
また、戸田建設は、ホテルや学校、オフィスなどの建設を検討している顧客に対して、The Chain Museumのアートコーディネーションサービスを組み合わせた提案を行い、より豊かな空間作りのサポートをしていく意向です。
スタートアップ投資の方針
戸田建設はスタートアップとの価値共創を積極的に進めており、2020年からは国内外のスタートアップ企業への出資を行っています。2024年には新たに追加で30億円の投資枠が設定され、さらなる価値共創活動が期待されます。これにより、独自の技術、製品、サービスを持つスタートアップとの協力も進むでしょう。
アートを通じた新たな空間作りと価値共創の取り組みが、今後どのように進化していくのか、注目が集まります。