木製浮き基礎の革新
2022-12-09 09:50:01

環境負荷低減!木製浮き基礎工法がウッドデザイン賞を受賞 - 木材の可能性を広げる革新技術 -

環境負荷低減と木材活用を両立!「木製浮き基礎工法」がウッドデザイン賞を受賞



越井木材工業株式会社が開発した「木製浮き基礎工法」が、2022年度のウッドデザイン賞にて「ライフスタイルデザイン部門」の優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。この技術は、従来のコンクリート基礎に代わる環境配慮型の基礎工法として注目を集めています。

木材の有効活用と循環型社会の実現



木製浮き基礎工法は、防腐防蟻処理を施した丸太を井桁状に組み、土中に埋設する組立式の直接基礎工法です。建築物の耐用年数に合わせて適切に製造された基礎丸太は、解体後も別の建築物の基礎として再利用したり、土木分野での活用など、幅広い用途に転用が可能です。基礎を構成する丸太には、間伐材や大径材など、国産材を有効活用できるというメリットも。木材の循環利用を促進し、資源の有効活用に貢献しています。

社会課題解決への貢献と高い評価



審査員からは、「基礎部分は建築物が完成した後には意識されにくい部分ですが、こうした分野にも木材を積極的に活用することで、解体・廃棄・再利用までを含めたライフサイクルコストにおける優位性と環境配慮を施主や事業者が意識し始める契機となる点が評価できる」と、高い評価を得ています。

持続可能な基礎工法の実現



越井木材工業では、都市土木木材利用促進研究会を立ち上げ、各分野の有識者と連携し、持続可能な基礎工法の開発に取り組んでいます。この研究会は、地盤・建築・木材の専門家だけでなく、本技術に関心のある事業者も参加し、需要に合わせた新しい技術の創出を目指しています。

環境性能への取り組み



木製浮き基礎工法は、材料製造時、施工時、解体時の環境性能に優れ、解体後の材料をそのまま再利用することで、循環型社会の実現に貢献します。

同規模の建築物を比較した試算では、木製浮き基礎工法は、従来のコンクリート基礎に比べてCO2排出量を大幅に削減できることが確認されています。この技術は、木材の新たな価値創造と持続可能な社会の実現に大きく貢献する可能性を秘めています。

木製浮き基礎工法が目指すもの



越井木材工業は、木製浮き基礎工法を通じて、木材の新たな価値創造と新たな分野での木材利用の拡大を目指しています。脱炭素社会の実現に貢献し、森林資源を次世代へと繋いでいくことを目指しています。

会社情報

会社名
越井木材工業株式会社
住所
大阪府大阪市住之江区平林北1-2-158
電話番号
06-6685-2061

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