TenableとServiceNowが手を組みサイバーリスクを軽減する新戦略

TenableとServiceNow:サイバーリスク軽減の新たな戦略



デジタルトランスフォーメーションの進展により、組織は新たなテクノロジーやコンピューティングプラットフォームに直面していますが、その一方でサイバーリスクの特定が難しくなっています。従来の分断されたセキュリティ部門とIT部門の構造は、問題の早期発見や修正を阻む一因ともなっており、企業の情報セキュリティに重大な影響を及ぼしています。こうした背景から、米国のセキュリティ企業Tenable Network Securityとサービスマネジメントプラットフォームを提供するServiceNowが、2023年2月28日に戦略的アライアンスを発表しました。

この提携により、企業はIT、クラウド、IoTなどの資産を自動で検出し、脆弱性を継続的に評価することが可能になります。それによって、脆弱性と資産のビジネス価値を結び付け、対策の優先順位を明確化し、スピーディーな修正を実現します。具体的には、自動化されたワークフローにより、脆弱性の改善が迅速に行われ、企業のリスクを効果的に軽減することが期待されています。

また、この戦略的アライアンスでは、問題解決の検証を支援する資産の自動再評価機能も備えており、改善プロセスの完全な閉じられたループを実現します。

コメント:業界の背景と期待



Tenable Network Securityの最高プロダクト責任者(CPO)であるDave Cole氏は、このアライアンスが顧客にとってサイバーリスクの可視化を進め、ITからクラウド、IoTデバイスに至るまでのアタックサーフェス全体を包括的に把握できるようになると語っています。また、「サイバーリスクはデジタルエンタープライズにとって大きな課題であり、この提携によってセキュリティ部門とIT部門の間のギャップを埋めることができる」と強調しました。

一方、ServiceNowのセキュリティ事業部ゼネラルマネージャーのSean Convery氏は、単に脆弱性をスキャンするだけでは不十分であり、統合的なソリューションが求められると述べています。両社の協力により、顧客はビジネスへの影響を把握しつつ、迅速かつ効果的な対策を施すことが可能になると期待されます。

TenableとServiceNowの企業プロフィール



Tenable Network Securityは、企業の情報保護を確立するための有効な対策を講じるセキュリティソリューションを提供しており、世界中で100万人以上のユーザーに支持されています。セキュリティの脆弱な部分を明らかにし、脅威に優先順位を付けることで、企業のエクスポージャーや損失を削減しています。

ServiceNowは、幅広い組織向けにサービス管理を提供し、業務フローの自動化を推進しています。IT部門に留まらないサービスマネジメントを通じて、人々の働き方を革新し続けています。

まとめ



このように、TenableとServiceNowの提携はサイバーリスク軽減の新たな道を切り開くものとなりそうです。企業は、最新のテクノロジーを活用してリスクを適切に管理し、安全なデジタル環境を維持するための手段を手に入れることでしょう。

会社情報

会社名
Tenable Network Security Japan K.K.
住所
東京都千代田区丸の内2-3-2郵船ビルディング1階
電話番号

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