核融合潤滑剤の提携
2025-05-26 13:20:02

MORESCOと京都フュージョニアリングが提携し核融合潤滑剤を開発

狙うは持続可能なエネルギー社会



最近、株式会社MORESCOと京都フュージョニアリング株式会社は、将来のフュージョンプラントに向けた耐放射線性潤滑剤の共同開発を発表しました。この提携は、フュージョンプラント内で使用される機器の性能を最大限引き出すために不可欠な潤滑剤の開発を目指すものです。

業務提携の背景


フュージョンプラントを構成する真空ポンプやタービンといった回転機器においては、安定した運用と効率的なメンテナンスが求められます。潤滑剤はこれを実現するための重要な要素であり、摩耗や負荷を軽減し、長期間の使用を可能にします。特に、フュージョンプラント特有の環境ではトリチウムや中性子、放射性物質からの厳しい放射線にさらされるため、一般的な潤滑剤では耐久性が欠けるのが現実です。

潤滑剤の重要性


MORESCOは、放射線に強い高性能潤滑剤の開発に貢献してきました。これらの製品は、核融合炉や粒子加速器の遠隔操作システムの可動部で実績があります。特に、放射線照射後も性能を維持できる点が特筆されます。さらに、真空環境下でも汚染を避けるため、低蒸気圧の潤滑剤が必要です。

共同研究の目的


この提携においては、京都フュージョニアリングの開発する機器を用いた実証評価を通じて、高性能な耐放射線性潤滑剤の開発が進められます。開発された潤滑剤は、フュージョンプラントの機器に向けて市場に出回る予定です。併せて、京都フュージョニアリングが構築した国内外のネットワークを活用し、MORESCOの製品を広く展開します。

代表者からのコメント


MORESCO社の代表取締役社長CEO 両角元寿氏は、「当社の潤滑剤が核融合エネルギーの実用化に向けて、国内外のフュージョンプラントで利用されることを嬉しく思います」と語ります。一方、京都フュージョニアリングのCEO 小西哲之氏は、「フュージョンプラントにおける厳しい環境で安定的に動作する潤滑剤の開発は、エネルギー供給において重要な役割を果たすと信じています」と期待を寄せています。

企業概要


MORESCOは1958年、特殊潤滑油やホットメルト接着剤を開発・製造・販売する化学品メーカーです。「地球にやさしいオンリーワンを世界に届ける」を理念に持ち、技術力を基に市場をリードする製品を提供しています。
また、京都フュージョニアリングは2019年に設立され、核融合テクノロジーを駆使しクリーンエネルギーの供給を目指しています。これからのエネルギーリーダーシップにご期待ください。

ウェブサイト:
MORESCO
京都フュージョニアリング


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会社情報

会社名
京都フュージョニアリング株式会社
住所
東京都大田区平和島六丁目1番1号東京流通センター 物流ビルA棟 AW1-S
電話番号
03-4530-3706

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