介護サービスの変化
2021-03-15 13:30:01
2021年の介護保険居宅サービス業界動向を振り返る
介護保険居宅サービスの2021年動向について
2021年の介護保険居宅サービスに関する詳細なデータが発表され、現在の市場の動向が明らかとなりました。特に、訪問介護やデイサービスなどの事業所数に関する変化が注目されています。これらの情報は、特に在宅介護を推進する政策やコロナ禍での影響を受けていることが伺えます。
介護保険居宅サービス事業所の推移
全国での介護保険居宅サービス事業所はおよそ18万ヶ所に達し、訪問介護や訪問看護、デイサービスといった医療系サービスが顕著に増加しています。これは、在宅ケアを推進するための介護報酬の改定が背景にあるとされています。特に、要介護度が高い高齢者のニーズが拡大し、それに応じたサービスの質向上が求められているためです。
一方で、訪問入浴サービス事業所は減少傾向にあり、これは他の高齢者向けサービスの増加が影響していると考えられます。この傾向は、認知症対応型デイサービスや居宅介護支援の事業所数にも見られる変化です。特に、地域に密着したサービスが求められる中で、これらの事業所の数が減少している現状があります。
大手サービス事業者のランキング
介護保険居宅サービスの主要な事業者ランキングでは、「ソラストグループ」がM&Aを推進し、急成長を遂げています。2019年から2020年にかけて、東京都と大分県の介護サービス会社を買収し、事業体の強化を図りました。その他にも、機能訓練型のデイサービスを展開する企業が増加しており、全体の事業所数は200ヶ所を超えています。
特にコロナ禍での変動は顕著で、デイサービスにおいてはM&Aを活用する事業者がより目立ってきました。これに伴い、業界全体での競争も激化しています。
コロナ禍でのサービス実態
コロナウイルスの影響により、介護サービスの受給者数は大きく変動しました。特にデイサービスでは受給者数の落ち込みが見られ、回復には時間がかかっています。PCR検査や感染症対策の強化が進められていますが、コロナ禍以前の水準には戻っていないという現実もあります。
また、クラスター発生の報告がされている事業所の多くは、規模が大きく、1日滞在型のデイサービスが多いことがわかりました。このことから、サービスの内容や提供形態によって感染リスクが異なることが示唆されています。
まとめ
このように介護保険居宅サービスは、コロナの影響を受けつつも、一定の成長を見せています。尺度を広げながら、業界の動向を把握することは、今後のサービス利用者にとっても重要な要素となるでしょう。私たちは引き続き、介護サービスデータの収集と分析に努め、高齢者の生活向上へと繋げていきたいと考えています。今後も関連データの提供を行なってまいりますので、ぜひご注目ください。
会社情報
- 会社名
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株式会社タムラプランニング&オペレーティング
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- 東京都千代田区神田錦町1-13大手町宝栄ビル601号
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