建設現場の廃材問題を解決！マッチングアプリ「Amatta」でSDGs達成に貢献

建設現場の廃材問題とマッチングアプリ「Amatta」

建設業界では、資材の余剰や不足が常につきまとう問題です。図面と実際の現場状況のずれ、材料の多め発注などから、多くの資材が未使用のまま廃棄されています。これにより、莫大な廃棄物処理費用が発生するだけでなく、貴重な資源の無駄遣いにも繋がっています。

国土交通省の調査によると、建設混合廃棄物のリサイクル率は5割程度と低く、年間228万トンもの廃棄物が排出されています。この状況が続けば、全国の産業廃棄物最終処分場は17年後、首都圏では5年半後に満杯になると予測されています。

この深刻な問題を解決しようと開発されたのが、建築資材のマッチングアプリ「Amatta」です。

「Amatta」で実現する建設業界の変革

「Amatta」は、建設事業者同士が余剰資材と必要な資材をマッチングできるプラットフォームです。これまで、売買サイトはありましたが、「Amatta」は廃棄物削減を最優先事項としています。そのため、出品者、購入者ともに手数料無料で利用できます。

「Amatta」の主な特徴

出品手数料無料: 余剰資材を出品する事業者は、何度でも無料で出品可能です。
購入手数料無料: 一定の取引回数までは、無料で資材を入手できます。
廃棄物削減: 廃棄予定の資材を有効活用し、建設混合廃棄物の削減に貢献します。
コスト削減: 事業者は、資材の購入コストを抑えられます。
* 資源の有効活用: 限りある資源を大切に使い、持続可能な建設業界を目指します。

建設業界の特殊事情と「Amatta」の役割

建設業界では、現場の状況や図面のずれにより、資材を多めに発注することが一般的です。余剰資材は、保管場所の確保や在庫管理の手間、廃棄費用などの問題から、多くの場合廃棄されてしまいます。

「Amatta」は、こうした問題を解決し、建設業界全体のSDGs達成に貢献することを目指しています。アプリを通じて、余剰資材の有効活用を促進し、廃棄物削減、コスト削減、資源の有効活用を実現します。

「もったいない」文化を建設業界に

開発者の思いは、「いただきます」の精神を建設業界にも取り入れたいというものです。食材を無駄なく使う日本の食文化のように、建設資材も大切に使い、無駄をなくしていくことを目指しています。

「Amatta」は、単なるマッチングアプリではなく、建設業界全体の意識改革を促すきっかけとなることを期待されています。