鹿行・カシマ地域が新たな文化の拠点として、アートの力を借りた取り組み「カシマ・アート・プロジェクト(KAAP)」が始動しました。鹿島アントラーズと地域のまちづくりを推進する株式会社KX、さらにはアート導入の専門企業であるDART株式会社が連携し、アートを通じた地域創生を目指します。
このプロジェクトは、鹿行・カシマ地域の豊かな歴史や文化を掘り起こし、現代アートの導入によって地域を再び活気づけることを目的としています。鹿島アントラーズが拠点を置く鹿嶋市を中心に、周辺の5市と協力し、地域住民や企業、団体とも連携しながら活動が展開される予定です。
KAAPの第一弾として、アーティスト藤元明氏が主宰する「ソノ アイダ」のアートプロジェクトが発表されました。このプロジェクトでは、2025年1月から県立カシマサッカースタジアムの外壁に幅54メートル、高さ6メートルの大規模な壁画「Perpetual Energy#02」が制作されます。この作品は、「エネルギーの永久機関」をテーマにしており、鮮やかな色合いと力強いメッセージをもって、観る人にインスピレーションを与えます。
初披露は2025年2月22日のホーム開幕戦であり、多くのファンがその瞬間を見届けることになるでしょう。壁画制作には、日本ペイント株式会社の協力も得ており、地域としての結束を感じるプロジェクトとなっています。
KAAPは今後も、地域住民やアーティスト、様々な団体とコラボレーションし、地域の文化資源を生かした参加型のプロジェクトを展開する予定です。第二弾では、地域の海岸に漂着したゴミを集め、それを材料としたタワー型彫刻「Babel of the Ocean」の制作が計画されています。
さらには、アーティストが地域に滞在しながら制作を行い、地域の文化や人々との交流を通じた新たなアートの創出を目指します。これにより、地元住民に対しても新しい価値観や感動を提供すると同時に、地域全体の活性化を促進し、持続可能な発展に寄与することが期待されています。
KAAPは「フットボールだけでなく、アートやコミュニティの力で新たな賑わいを創出する」とのビジョンを掲げており、地域の未来を築くために、さまざまなアーティストや団体との新たなコラボレーションを募集中です。これにより、鹿行・カシマ地域が国内外におけるアートの拠点として知られることを期待しているのです。
地域の魅力を再発見し、新たなコミュニティを育んでいく「カシマ・アート・プロジェクト」。今後の展開に大いに注目が集まります。地域のアートシーンを共に創造していきましょう!