世界消費者信頼感上昇
2025-06-30 10:22:31

イプソス発表、世界の消費者信頼感が5か月ぶりに上昇

イプソスの世界消費者信頼感指数が5か月ぶりに上昇



世界最大の世論調査会社であるイプソスが、2025年6月に発表した「イプソス世界消費者信頼感指数」結果は、多くの国々で消費者の心理が改善していることを示しています。この調査は、日本を含む世界30か国の75歳未満の21,000人以上を対象に行われ、月次のデータとして報告されています。

今月の消費者信頼感指数は前月比で+0.8ポイント増加し、総合値は48.2となりました。これは、1月以来の初めての上昇であり、昨年の同時期と同じ水準に戻った形です。

調査の概要と結果



イプソスの調査は、Global Advisorプラットフォームを用い、2025年5月23日から6月6日まで実施されました。調査対象国の中では、11か国で消費者信頼感が大きく改善し、わずか4か国で低下が見られました。また、今月は4つのサブ指数全てで顕著な上昇が確認されています。

このデータは、2010年3月から追跡が行われている「レガシー20か国」に基づいており、今月はその指数も46.6となり、前月からほぼ1ポイントの増加となっています。

地域別の傾向



特にアジア太平洋地域では景況感が改善傾向にあり、シンガポールが+3.1ポイント、インドが+2.9ポイント、日本が+2.5ポイント、オーストラリアが+2.3ポイント、そしてインドネシアが+2.0ポイントと大きな上昇を示しています。一方で、マレーシアのみが-3.9ポイントの著しい低下を記録しました。

ヨーロッパでも同様に消費者信頼感が高まっており、オランダが+4.3ポイント、ポーランドが+3.6ポイントの増加を見せ、英国も+2.8ポイント上昇しました。しかし、アイルランドのみが-2.2ポイントの減少となっています。

さて、国家別に見ると、インドネシアが61.1ポイントで最も高いスコアを記録し、今月得られた国家指数スコアが60を超えた唯一の国となりました。他にも、インドが59.0、マレーシアが55.7、シンガポールが55.1など、12か国が50ポイント以上を達成しています。

対照的に、国家指数が40ポイントを下回った国は、日本が37.1、トルコが35.3、ハンガリーが33.5の3カ国のみに留まりました。

調査の方法



この調査は、イプソスが毎月実施しているオンライン調査に基づき、主要消費者信頼感指数(PCSI)としてロンドン証券取引所グループによって発表されます。対象国は18歳以上の成人を中心に調査され、各国で異なる年齢層が含まれています。

イプソスは1975年にフランスで設立され、現在では90市場で事業を展開し、18,000人以上の従業員を抱える世界有数の調査会社です。1999年にはユーロネクスト・パリに上場しており、現在もさまざまな市場調査のニーズに対応しています。

詳しい情報はイプソスの公式ウェブサイトでご確認いただけます。


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会社情報

会社名
イプソス株式会社
住所
東京都港区虎ノ門4-3-13ヒューリック神谷町ビル
電話番号
03-6867-8001

トピックス(経済)

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