登られた山ランキング2025が示す最新アウトドアトレンド
アウトドア事業を展開する株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役CEO 春山慶彦)が、このたび「登られた山ランキング2025」を発表しました。これは、同社が運営するアプリ「YAMAP」に記録された登山データに基づき、山の登頂数をエリア別に集計したものです。2021年から毎年公表されており、今回で5回目となります。
ランキングの動向
2025年のランキングでは、登山者の潜在ニーズが「二極化」していることが鮮明に示されました。一方では、ロープウェイや低山など、アクセスが良くて体力的な負担が軽い山が好まれる傾向があります。もう一方では、高山特有の絶景を楽しめる「フォトジェニックな山」が支持を集めています。特に、蔵王の「御釜」や木曽駒ヶ岳の「千畳敷カール」など、SNSで話題になる絶景のスポットが躍進。インバウンド需要の高まりや、忙しい生活の中で時間を有効活用したいという「タイパ」志向も反映されています。
エリア別ランキングの解説
北海道エリア
都市部に近い自然を楽しむ観光として人気の「藻岩山」が5年連続で1位に輝きました。夜景も美しいこの山は、ハイキングが手軽に楽しめるため、その人気が衰えません。次いで「三角山」が2位にランクインし、旭岳や樽前山、十勝岳も根強い人気を保っています。
東北エリア
安達太良山が5年連続で1位となり、アクセスしやすいことから多くのハイカーに支持されています。また、月山や蔵王熊野岳の人気も目立ちます。ロープウェイを利用することで簡単に素晴らしい景色にアクセスできる点が、ランキング上昇に寄与しています。
関東エリア
高尾山が前年比20%増で圧倒的な1位を獲得しました。都心からのアクセスの良さと、その楽しみやすさが広い層にアピールしています。
北陸エリア
立山が5年連続で1位を獲得。地元の人々にとっても、圧倒的な景観の人気が魅力的です。
甲信越エリア
木曽駒岳が急成長を見せ、ロープウェイでアクセス可能な絶景スポットとして注目されています。
東海エリア
猿投山が1位を獲得。名古屋近郊に位置し、日常的にハイキングが楽しめる山として人気があります。
近畿エリア
金剛山が安定した人気を誇り、五年連続で1位。アクセスの良さが特徴です。
中国エリア
大山が5年連続で1位。自然の美しさが反映されています。
四国エリア
剣山がリフト利用の手軽さから支持を集めています。
九州・沖縄エリア
くじゅう連山が変わらぬ人気で1位。多彩な花々がハイカーを魅了しています。
まとめ
このランキングからは、登山者の多様なニーズが鮮明になりました。アクセスの良さを求める層と、絶景を楽しみたい層との二極化が進んでいることが見受けられます。ヤマップの活用によって、さらなる登山文化の発展が期待されるでしょう。とても興味深い結果です。これからのアウトドア活動の参考にしてみてはいかがでしょうか。