新たな観光誘客を狙う!徳島県の挑戦とEDiNの役割
最近、徳島県は「大阪・関西万博」に合わせて、新たな観光誘客施策「徳島県への招待状ネクストキャンペーン」を開始しました。この取り組みには、株式会社EDiN.が参加し、SNSやインフルエンサーを活用した情報発信の企画及び運用を手掛けています。この施策は、万博後の観光需要を徳島県に引き寄せることを目的としています。
魅力的な施策の概要
徳島県が実施するこのキャンペーンの目玉は、大阪から徳島行きの片道無料バス「徳島広報0円バス」です。このバスは、旅行者が事前及び事後にアンケートに回答し、旅行中に撮影した写真をSNSに投稿することを条件にしています。これにより、単なる移動支援にとどまらず、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出を促進する設計がされています。
EDiN.は、投稿用のハッシュタグ設計やSNS投稿動線の設計を行い、参加者に配布するリーフレットについても企画・作成を担当します。これにより、施策の効果を最大限に引き出すことを目指しています。バスの運行日は、2026年の1月10日、11日、12日、17日、18日、24日、25日で、目的地は大塚国際美術館と徳島駅です。片道料金は無料で、対象者は徳島県外の中学生以上となっています。
SNSキャンペーン「徳島バズらせ隊」
さらに、徳島県では「徳島バズらせ隊」と呼ばれるSNSキャンペーンも実施します。このキャンペーンは、旅行体験に特化した投稿を対象としており、2025年12月1日から2026年1月31日まで行われます。EDiN.は、投稿テーマやコンテンツ評価基準の設計、投稿促進の運用にあたります。このキャンペーンでは、応募されたUGCの中から優良作品を選出し、関西圏の主要駅で掲示する施策と連携させ、徳島県の魅力をSNS上に広めていきます。
インフルエンサーを活用したマーケティング
EDiN.は、関西圏の旅行系インフルエンサーを対象に、徳島県の観光地やアクセス導線を考慮した情報発信を提案し、モデル旅行プランや滞在プランの設計も行います。この施策は、単発のプロモーションにとどまらず、長期的に活用可能な旅行コンテンツの蓄積を狙ったものです。インフルエンサーによる発信を活用し、一般の参加者によるUGC創出へとつなげる仕組みを築いていきます。
万博の影響を持続させる取り組み
大阪・関西万博期間中、徳島県は「ワンコインキャンペーン」という、関西圏と徳島を結ぶ交通割引施策を実施し、多くの来訪者を集めました。本施策は、その成果を一過性のものとせず、万博後も持続的に徳島への訪問動機を生むことを目指すものです。EDiN.は「来訪者自身が徳島の広報者になる」という考えのもと、SNSとリアル施策を統合した効果的な情報拡散を行っています。
代表者のコメント
EDiN.の代表取締役社長である関口巧斗氏は、自社の取り組みを「単発の話題化ではなく、中長期的に徳島への関心を高めるための投資」と捉えており、短期的な成果だけでなく、今後の観光情報資産の蓄積にも寄与したいと述べています。
一方、事業責任者の武田智生氏は、徳島県が有するユニークな観光資源の豊かさを強調しながら、より多くの人々が徳島の魅力に気づき、県のファンが増えることを期待しています。
まとめ
今回の「徳島県への招待状ネクストキャンペーン」は、徳島県が万博成功を土台に、持続可能な観光促進に取り組む試みです。EDiN.との連携により、SNSを活用した新たな観光客誘致モデルが期待されます。これを通じて、もっと多くの人々に徳島県の魅力を知ってもらい、訪れてもらうことが可能になるでしょう。