AutodeskとANSYS
2019-12-10 12:16:55

AutodeskとANSYS、イノベーションの未来を語る基調講演

Autodesk Universityでの基調講演



2019年11月19日から21日にかけて、ラスベガスのサンズ・コンベンション・センターにて開催された「Autodesk University」において、オートデスク社のCEOアンドリュー・アナグノスト氏とANSYS社のCEOアジェイ・ゴパル氏が登壇し、製品設計および製造の未来について語りました。この基調講演は、両社の新たなコラボレーションの概要や、業界が直面する課題に対する解決策を示すものでした。

コラボレーションの背景



アナグノスト氏とゴパル氏のプレゼンテーションは、最新のシミュレーション技術に焦点を当てたもので、両社が手を組むことで提供できる新しい柔軟性とアジリティについて触れました。競争が激化している市場において、オートデスクとANSYSは、ユーザーが設計から製造までのプロセスを円滑に進められるよう支援することを目指しており、これにより確かな成果を生むことができるとしています。

特に、両社は設計、製造の各ステップにおける情報のサイロ化を解消し、コネクテッド・ワークフローの概念を強調しました。この新しいアプローチにより、ユーザーはAutodesk Fusion 360とANSYS Mechanicalを組み合わせて使用することができ、効率的にアイデアを具現化できるのです。

ジェネレーティブデザインの革新



今回の講演では、ジェネレーティブデザインの進展にも注目が集まりました。Fusion 360では、ユーザーが複数の設計オプションを同時に生成することが可能となり、その後ANSYS Mechanicalを用いて各パフォーマンスを継続的に改善することができます。このプロセスは、持続可能なソリューションを目指す両社にとって、顧客に対する最重要課題として位置付けられています。

業界からの期待の声



この新しいコラボレーションに対し、コーネル大学工学部長のランス・コリンズ氏は、教育現場での活用を通じて次世代エンジニアの育成に寄与することに期待を寄せています。また、National Oilwell VarcoのCTOヘーゲ・クバンランド氏も、イノベーションの加速を図るためにANSYSとオートデスクの連携が重要であると強調しました。

このように、多くの業界においては、オートデスクとANSYSの連携により設計とエンジニアリングの枠を超えて革新が期待されています。両社はそれぞれの強みを活かし、クライアントの要望に対応した新たな技術を提供するべく、取り組んでいるのです。

未来に向けての展望



アナグノスト氏は、イノベーションを生み出すためには他社とのコラボレーションが不可欠であるとし、業界全体の発展に貢献する姿勢を示しました。一方ゴパル氏も、顧客が最先端技術を活用できるようになることの重要性を訴えています。

この基調講演を通じて、AutodeskとANSYSが目指す「オープン・エコシステム」の進化が着実に進んでいることが明らかになりました。今後、両社の関係がどのように深化し、業界全体に影響を与えていくのかを引き続き注視していきたいと思います。

会社情報

会社名
オートデスク株式会社
住所
東京都中央区晴海1-8-10オフィスタワーX24階
電話番号
03-6221-1600

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