三谷産業がファベックス2025で新技術を展開
三谷産業株式会社は、2025年4月に開催される国内最大級の業務用専門展「ファベックス」に出展し、独自の「天城抗火石を活用した排水処理技術」を紹介します。この技術は、食品工場における排水処理の課題を解決するために開発されました。
食品工場における排水処理の現状
日本の食品工場では、排水処理中に余剰汚泥が発生し、多大なコストがかかり、さらには放流水の水質基準が厳しくなる中で、さまざまな課題に直面しています。一般的な「活性汚泥法」では多くの余剰汚泥が発生し、これが環境への負担となるだけでなく、処理にかかるコストも増大させています。また設備の初期導入費用や電気代も大きな負担となり、さらには2024年に改正される水質基準に対する対応も迫られています。こうした状況で食品工場は新しい処理技術の導入を検討する必要があります。
天城抗火石を用いた排水処理技術の特長
三谷産業は、利便性と効果の高いこの技術を株式会社澤本商事と協力して市場に展開します。天城抗火石は、マグマが急冷して形成された多孔質の岩石であり、その構造は微生物が活性化されるための理想的な環境を提供します。排水をこの抗火石に通過させることで、糸状菌や放線菌の増殖を抑え、余剰汚泥の生成を大幅に削減し、これにより環境負荷を軽減することが期待できます。
技術の三つの主要なメリット
1.
環境負荷の低減: 天城抗火石を活用することで、公共水域への環境負荷を大幅に減少できます。同等の効果を持つ従来技術に比べ、発生する余剰汚泥は5分の1から10分の1に抑えられることが環境省の実証データにより確認されています。
2.
コストの削減: 初期費用が抑えられ、エネルギー消費も少ないため、維持費が安価に抑えられます。余剰汚泥の削減に伴い、汚泥処理にかかるコストも低減することが期待されるのです。
3.
コンパクトな設置: 既存の排水処理設備に追加する形で容易に導入できるため、狭いスペースでも十分に活用可能です。
日本国内でこの天城抗火石を用いた排水処理技術を提供している企業は澤本商事しかなく、三谷産業はこの革新的な技術を通じて、環境負荷の低減に貢献することを目指しています。2030年までに、食品工場の排水処理に関して大きな需要が見込まれており、この技術を用いることで、それらの課題解決を目指します。
ブースでのイベント情報
弊社は、ファベックス2025において施策担当者による技術デモを行います。詳細は以下の通りです:
- - イベント名: 第28回ファベックス2025(主催: 日本食糧新聞社)
- - 日時: 2025年4月15日(火)〜17日(木) 10:00 〜 17:00
- - 会場: 東京ビックサイト東2ホール
- - 参加費: 5,000円(税込)※招待券持参や事前登録で無料になります。
この機会に、ぜひ三谷産業のブースへお越しください。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。