mui LabがCalm Tech Certified™を取得
2024年12月27日、京都に本社を置くmui Lab株式会社は、その開発した「muiボード第2世代」がCalm Tech Instituteから伝授された「Calm Tech Certified™」の認証を受けたことを発表しました。これにより、mui Labはカームテクノロジーを普及させる我が国の先駆けとして、その地位をより一層強固にしました。
「Calm Tech」が何かを理解するためには、まずその理念を知ることが重要です。Calm Techは、生活者の時間や注意、人間的価値を尊重する製品やサービスの開発を目指すアプローチです。この考え方は、2024年5月21日にアメリカで設立されたCalm Tech Instituteによって広められました。今後、同機関が発行する認証を元にした製品が数多く市場に出ることが期待されています。
mui Labのチャレンジ
mui Labは「無為自然」という思想の下、テクノロジーと人間が調和している暮らしを提案し続けています。この理念は、社長の大木和典氏が築いてきたブランドの核であり、多くの関心を集めています。特に「muiボード第2世代」は、生活の中でどのように人々の注意を尊重するかを考慮したデザインが施されています。
最近発表された「Calm Tech Certified™」認証は、注意を奪う製品ではなく、利用者の注意を尊重する製品を提供する企業であることの証明になります。これを得ることで、mui Labはさらなるブランド保証と市場での競争優位性を確立しました。
この認証を受けた製品は厳格な基準をクリアしており、優れたデザイン性、機能性、耐久性などが求められます。これによって悪質な製品から消費者を守ることが可能です。また、Calm Tech Instituteからの継続的なサポートが受けられるため、テクノロジーの革新にはさらに弾みがつきます。
一般社団法人カームテクノロジー協会の設立
さらなる進展を目指し、mui Labは京都を拠点とする一般社団法人カームテクノロジー協会の設立にも関与しました。2024年11月28日に設立されたこの協会は、日本の美しさを反映したデザイン哲学をカームテクノロジーに落とし込み、社会全体にその理念を広げていくことを目的としています。
協会は、テクノロジーと人間のハーモニーを実現することに寄与する製品やブランドの「Calm Tech Certified™」認証を普及させ、各種ワークショップやプロジェクトを通じてコミュニティの形成を促進します。これにより、カームテクノロジーが様々な生活空間に浸透し、人とテクノロジーの円滑な共生を実現するためのプラットフォームとして機能します。
過去との関連性
mui Labは、2020年にアンバー・ケースの著書『カーム・テクノロジー 生活に溶け込む情報技術のデザイン』の翻訳版を出版した経験から、カームテクノロジーの原則を理解し、実践してきました。このような背景があり、現在の認証取得や協会の設立にもつながっています。
アンバー・ケースは、mui Labの取り組みが現代の生活に不可欠な穏やかさと調和をもたらすものであることを評価し、これを支援する姿勢を表明しています。彼は、テクノロジーは人々の生活に害を及ぼす可能性もあるが、適切に取り扱えば新たな選択肢を提供できると語っています。
今後の展望
mui Labは今後も、生活の質を向上させるためのカームテクノロジーの理念を広げていくことに注力します。特に、製品の開発とその認証の普及を一層推進し、人々の生活に新たな価値を提供することを目指しています。
京都から世界に向けたカームテクノロジーの普及。mui Labの活動に今後も注目です。