2024年12月の卒業生100名達成!セミコンテクノラボの取り組み
愛知県名古屋市に拠点を置く株式会社コプロテクノロジーが運営する半導体技術者研修センター「セミコンテクノラボ」は、開設から11ヶ月の短期間で卒業生が100名を超えました。この研修センターは、半導体製造装置の保守点検を担うエンジニアの育成を目指し、特に「辞めないエンジニア」の育成を掲げています。
半導体業界の人材需要と課題
昨今、半導体業界は急速に拡大しており、工場新設や増設も相次ぐ中で、人財不足が深刻化しています。この背景には、技術者の育成と定着が求められる現状があるといえるでしょう。そこでセミコンテクノラボは、技術研修だけでなく、エンジニアとして必要なマインドを養うことに特化したカリキュラムを提供しています。実際、同センターを卒業したエンジニアの定着率は約95%という高い成果を上げています。
実践重視の研修内容
セミコンテクノラボでは、未経験者が短期間でエンジニアとして成長できるようなプログラムを構築しています。座学だけでなく実機を使った研修を行い、半導体製造装置の基本的な知識や保守点検技術を体得します。特に、社内規律や基本的なマナーの遵守を大切にし、グループワークを通じてコミュニケーション能力を育む工夫がなされています。
研修の特色
1.
実機を利用した研修
研修センターには、実際の半導体製造装置が設置されており、現場と同じレベルでの研修が可能です。
2.
経験豊かな講師陣
講師は大手半導体メーカーで経験を持つ一流エンジニアが揃い、基礎から応用まで幅広く教授しています。
3.
チームでの協力作業
半導体装置の保守点検作業は通常チームで行われるため、研修もチーム形態で実施され、互いに教え合うことで多様なスキルを習得します。
4.
未経験者の支援
未経験者の育成にも積極的に取り組んでおり、他の分野から転職してくる技術者を支持する研修プログラムも用意されています。
今後の展望
半導体業界は成長を続けており、今後も技術者の需要は高まることが考えられます。セミコンテクノラボは、2026年度には年間150人、2027年度には年間300人のエンジニアを育成し、業界大手のニーズに応える計画を立てています。これにより、業界全体の人財問題の解決に寄与することを目指しています。
講師の言葉
センター長の竹下幸二郎氏は、「現場の安全とチーム力向上に重点を置いており、研修生には自分の意見を発信し、柔軟に対応できるスキルを身につけてもらっています。研修が終わっても仲間との絆を大切にし続けられるよう、充実した教育環境を整えています」と語っています。
研修センター概要
- - 名称: セミコンテクノラボ
- - 所在地: 神奈川県横浜市港北区新横浜 1-2-1 新横浜ファーストビル 1F
- - 延べ床面積: 223.16㎡
- - 開所日: 2024年2月1日
- - 研修対象: 半導体関連産業に従事したことのない未経験者
- - 研修期間: 1ヵ月間
今後もセミコンテクノラボから、多くの優秀なエンジニアが誕生することが期待されています。