失語症と向き合う新たな手段、コトサプの誕生
失語症は、多くの人々が直面するコミュニケーション障害の一つで、日本国内には約50万人の患者がいると言われています。退院後も支援が限られ、外来リハビリを利用する方はほんのわずか。それに対し、Ghoonuts株式会社が開発したのが、失語症者向けの言語トレーニングアプリ「コトサプ」です。
開発の背景
失語症者は日常生活や社会参加においてさまざまな困難を抱えています。そのため、彼らが自宅で言語トレーニングを受けられる手段が必要とされています。Ghoonutsは、このニーズを受けて「コトサプ」を開発しました。このアプリは、言語機能回復を目指し、読み・聞き・話す能力を鍛える基本的なトレーニングを提供しています。
また、Ghoonutsは、京都市と連携し、地域リハビリテーション推進センターで実施したユーザビリティ検証試験を経てアプリを改良しました。これにより、実際に使用する方々の意見を反映し、使いやすさと効果的なトレーニング内容を追求しました。
コトサプの機能と特徴
「コトサプ」では、失語症の症状や度合いに応じてトレーニングレベルが変化します。これにより、重度から中等度の患者が自分に合った内容で学ぶことが可能です。自宅で自主的にトレーニングできるため、リハビリの補完的手段として位置付けられています。
アプリの利用料金は月額980円(税込)で、スマートフォンやタブレットにダウンロードして使用します。Android版はGoogle Playから入手可能で、iOS版は現在準備中です。
今後の展望
Ghoonutsは、リハビリテーション施設や医療機関において、「コトサプ」が患者やその家族に勧められる日が来ることを目指しています。また、アプリの普及を通じて、失語症者が自宅でもリハビリテーションを受けることができる環境作りに貢献したいと考えています。
「コトサプ」は、失語症者が自らのペースで言語機能の回復に取り組む新たな手段とし、今後多くの患者の支えとなることを期待しています。アプリについての詳細は、以下のリンク先から確認できます。
コトサプ紹介ページ
会社概要
Ghoonuts株式会社は、医療機器の研究開発および製造に取り組む企業です。京都市下京区に本社を置き、代表取締役は都志宣裕氏。2020年に設立され、医療分野における革新的な商品やサービスを展開しています。詳しくは
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