ビューラー、中国無錫市に新たな研究開発センターを設立
2025年4月9日、スイスの技術企業・ビューラーが、中国の無錫市で「粉砕分散リサーチ&トレーニングセンター」の起工式を盛大に執り行いました。2026年6月の完成を目指して進んでいるこの新しいセンターは、特にインキやコーティング技術の革新に主眼を置き、また農薬や化粧品の分野での応用、さらには次世代電池技術や装置におけるブレークスルーを目指して、研究開発機能を充実させていくことが期待されています。
新センターの役割と機能
新センターが本格稼働することで、ビューラーは中国国内における研究開発(R&D)体制を一層強化し、国内外のお客様に対してより効率的かつ高品質な技術ソリューションを提供できるようになる見込みです。
今回の式典には、スイス本社の取締役会からリンダ・ヤン氏が参加し、「継続的イノベーションこそがビューラーのコア競争力です。差別化された製品・サービスを通じてお客様のニーズに応え、粉砕分散ビジネスを『小さく美しい』から『大きく強い』へと成長させ、健全かつ持続可能な発展を実現します」と強調しました。
技術革新の具体的内容
新しい粉砕分散リサーチセンターでは、さまざまな業界での実験と技術開発が予定されています。具体的には、次のような分野が挙げられます。
- - 従来の各種インキ、塗料、電子材料における水系および溶剤系の粉砕分散
- - リチウムイオン電池材料での粉砕、リン酸鉄リチウム前駆体、ナノシリコン、カーボンナノチューブなどの取り扱い
- - リチウムイオン電池スラリーの調合やフィブリル化技術の開発
今後は、ポリマーやセラミックス、金属材料に関する特性評価や開発も支援し、さらには補助装置のテストも行う予定です。
安全性への配慮
新センターは安全性にも配慮して設計されています。引火性や爆発性の化学物質を扱うクラスAの生産ワークショップが設けられ、また、廃ガス・廃水・廃棄物の厳格な管理が行われる「三廃」基準に準拠した設計となっています。これにより、コンプライアンスリスクの低減が期待されます。
ビューラーの未来
新しい粉砕分散リサーチ&トレーニングセンターは、未来志向のプロセスソリューションを中国国内および国外のお客様と共に開発するための重要な拠点となります。ご期待ください。
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この新センターはビューラーにとってもちろんのこと、関連する業界全体にとっても大きな前進となることでしょう。今後の展開に注目です。