統計委員会第17回評価分科会が開催、国際データ提供の課題を検討

統計委員会第17回評価分科会が開催

令和7年4月21日、総務省の第二庁舎にて、第17回評価分科会が行われました。この会議は、国際機関へのデータ提供に関する重要な課題や季節調整の評価結果について議論が行われる場です。近年、データの共有と国際協力はますます重要になっていますが、特に日本における具体的な課題を把握することは、統計政策にとって欠かせません。

会議の議題

今回の評価分科会では、以下の二つの議題が中心になりました。

1. 国際機関へのデータ提供に関する課題: 国際機関が求めるデータの質や量、またそれに伴う日本国内の取り組み状況についての評価が行われました。今後国際的に通用する統計が求められる中、どのように質の高いデータを提供できるかが問われました。特に、データ未登録国が日本を含め3か国以下となっており、その背景と今後の対策が重要視されました。
2. 季節調整に関する評価結果および整理: 季節調整の手法やその有効性についての評価が行われました。季節調整は経済データの正確な解釈に欠かせない技術であり、適切な対応策を講じるためにはその現状の把握と改善が求められます。評価の材料として、X-12-ARIMAモデルやARIMAモデルを利用したデータ管理の方法が議論され、今後の改善点が整理されました。

参加者の意見と反応

出席した委員からは、国際機関へのデータ提供に関して「日本がリーダーシップを取るための次のステップが必要だ」という意見が多く寄せられました。また、季節調整の部分については、「透明性を持たせ、データ利用者にとって可視化された結果が不可欠である」という意見もありました。これにより、制度全体の信頼性を高める必要性が指摘されました。