南こうせつの最後の夜
2024-09-26 13:42:11

南こうせつ、武道館で伝説のサマーピクニックを締めくくる

南こうせつ、武道館でのラストサマーピクニック



2023年9月23日、南こうせつが東京・日本武道館で「ラストサマーピクニック in 武道館」を開催しました。このイベントは、1970年にデビューした南が手掛ける、伝説的なオールナイトの野外コンサート「サマーピクニック」の最後のステージです。南は、かぐや姫のメンバーとして知られ、「神田川」や「妹」などの名曲を生み出してきました。ソロアーティストとしても「夏の少女」や「夢一夜」などのヒットを連発し、今なお音楽活動を絶えることなく続けています。

「サマーピクニック」は1981年に熊本・阿蘇で始まり、1990年まで九州各地で盛況を博してきたイベントであり、南にとっての青春時代を象徴する行事でもあります。これまでの公演は、復活開催を含めて15回に及び、今回が最後の公演となりました。会場には約1万人が詰めかけ、チケットは完売。彼の55年間の音楽の軌跡を振り返るメモリアルなイベントでした。

開演に先立ち、これまでの「サマーピクニック」を振り返る映像が会場のビジョンに映し出される中、南がアコースティックギターを手にステージに登場。彼は、ファンに大きく手を振り、温かい拍手の中で「サマーピクニック」のテーマソング「あの日の空よ」を歌い上げました。そして、観客へ向けて「これが15回目のサマーピクニックです。皆さんと一緒に楽しい思い出を作りたい」と熱く語りました。

その後、南は様々な楽曲を披露しながら、曲にまつわるエピソードを交えていきました。「夏の少女」や「妹」などの曲を歌い上げると、会場のボルテージは高まりました。続いて、友人でありゲストのさだまさしがステージに登場。彼と共に「神田川」を熱唱し、さらにはさだ自身の曲も披露するなど、会場も盛り上がりを見せました。さだのユーモアあふれるパフォーマンスに、観客からは笑い声が起こりました。

次に登場したのは、森山良子でした。南とさだの二人の呼びかけに応じて、彼女も自らの楽曲「この広い野原いっぱい」を三人で合唱。森山は感極まって「私も、気の置けない仲間と一緒に歌えて嬉しいです」と感謝の気持ちを口にしました。

さらには、シークレットゲストとして登場した「ゆず」の北川悠仁と岩沢厚治が参加。南と共に強烈な演出で盛り上がりを見せた彼らは、「栄光の架橋」や「夏色」を披露し、観客を沸かせました。

コンサートの後半戦では、「幼い日に」や「夢一夜」、「マキシーのために」などの名曲が次々と迫力を持って響き渡り、最後は本編を「夜明けの風」で締めくくりました。そして、感動のアンコールでは再び「歌って笑って》や「心の虹」などが披露され、最後にはテーマソング「あの日の空よ」を再演し、「ラストサマーピクニック」は幕を閉じました。

55年にわたるこの音楽活動に終止符を打つ南こうせつですが、今後も2024年から2025年の記念コンサートツアーを控えています。12月7日には東京国際フォーラムで公演も予定しています。南こうせつの音楽は今後も続いていくことでしょう。

今回の感動的な「ラストサマーピクニック in 武道館」の模様は、11月30日に歌謡ポップスチャンネルで一夜限りの独占放送が決定しています。


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