投球障害予防への新たな取り組み
株式会社ネクストベース(東京都品川区)は、慶友整形外科病院と共同で投球障害の予防及び再発防止に向けた研究を始めることを発表しました。この研究は、特に野球選手に多く見られる投球障害に焦点を当てており、医療とスポーツ科学の連携によって新しい解決策を模索していきます。
共同研究の背景
投球による肩や肘のケガは、小学生からプロ選手に至るまで多くの選手に悩みをもたらしています。これらのケガは、選手の競技人生に大きな影響を及ぼすため、適切な対応が急務です。現状では、医療機関での診断とグラウンドでの練習及び指導の間で、選手の身体のデータが適切に共有されていないという課題が存在しています。
そのため、ネクストベースは最新の解析技術を使って投球動作を数値化し、医療と練習の間のギャップを埋めることを目指しています。今回の共同研究は、この取り組みをさらに発展させる試みとして位置づけられています。
研究の目的
1. 怪我の予防
研究では、選手が無理のない投げ方や身体の使い方を理解し、投球障害を未然に防ぐ方法を探求します。これにより、成長期の子供たちが将来の競技生活を健康的に続けられるよう支援します。
2. 安全な復帰支援
また、怪我を負った選手が再発のリスクを最小限に抑えながらパフォーマンスを戻すための支援プログラムの確立も目指します。対象となるのは怪我を抱える選手と健常な選手で、最新の機器による投球フォームの計測を行いますから、それぞれの選手の動作がどのように変わっていくのかを継続的に追跡します。
医療とデータの融合
慶友整形外科病院では、年間約5000件の野球関連の診療を行っており、その中で約200件が投球に関連した手術です。これまでの研究では関節の可動域制限や筋力の低下と投球障害の関係が示されてきたものの、医療現場では三次元動作解析の利用がほとんど行われていないのが現状です。この共同研究では、病院の医師とネクストベースによる解析技術を活用し、より効果的に投球障害の予防と再発防止に繋げていく狙いがあります。
研究者の声
上級主席研究員の神事努氏は、「怪我を未然に防ぎ、再発なく復帰させる」という共通の目的を持つ医療とバイオメカニクスの間にデータ共有の障壁があったことを指摘しています。慶友整形外科病院との連携により、医学的根拠に基づいた投球フォームの可視化を進め、すべての選手が安心して競技に専念できる環境を構築するつもりです。
今後の展望
研究によって得られた知見は学会発表などで広まり、医療とスポーツの双方で役立つ評価指標や支援プログラムが確立される予定です。ネクストベースは今後も、医療・研究・現場との連携を強化し、科学的根拠に基づくアスリート支援の実現に取り組んでいく意向です。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ネクストベース
- - 代表者: 中尾信一
- - 所在地: 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー9F
- - 設立年: 2014年
- - 事業内容: データ計測・分析サービスを提供し、選手やチームへのコーチングサポートも行っています。
- - URL: https://nextbase.co.jp