水上印刷の成功
2021-06-29 14:15:52
水上印刷、過去最高の売上と利益を実現した理由とは?
水上印刷、過去最高の売上と利益を実現した理由
水上印刷株式会社が発表した2021年3月期決算において、同社は過去最高の売上高6,706百万円、経常利益1,187百万円、当期純利益817百万円を達成しました。これは前年同期比でそれぞれ101%、141%、162%の大幅な増加を示しており、特にコロナ禍の厳しい状況下においても顕著な成果といえます。今回の記事では、この成功の背景にある要因を詳しく掘り下げて解説していきます。
成功の要因
1. 選択と集中による顧客注力
新型コロナウイルスによる影響は多くの業界に波及しましたが、水上印刷はその中で「選択と集中」を行ったことがプラスに作用しました。特に、オンラインやデリバリー事業に注力したことで、逆境を乗り越える鍵となりました。顧客ニーズに応じた戦略的なアプローチが、過去最高の売上・利益を実現する要因となったのです。
2. ビジネスモデルの変革
同社は印刷業務に留まらず、ビジネスモデルの変革を進め、顧客の「時間創造」や「PL(損益計算書)改善」を実現しています。水上印刷の売上の約30%のみが印刷業務に依存しており、残りは企画やデザイン、マーケティングなど多岐にわたるサービスを展開しています。
このようなフルサービスカンパニーとしての姿勢が、顧客の業務負担を軽減し、より効率的な業務運営を可能にしました。
3. 生産性向上への取り組み
水上印刷は、日本の小売業における生産性の低さに着目し、特に店頭販促の改善に取り組んでいます。販促物の管理集約と店舗への配送モデルを構築したことで、店舗の負担を軽減、物流費や製造費を削減することができました。この取り組みにより、店舗ごとの作業負荷が減り、結果として全体で4.5億円の人件費削減を実現しました。
環境への配慮
また、同社の取り組みは環境への配慮も含まれています。販促物の取り扱いが効率化されることで、CO2排出量の削減にも寄与しています。持続可能なビジネスを目指す中で、環境問題に正面から取り組む姿勢は、業界内外から高く評価されています。
代表取締役社長 河合克也
この成功の背景には、代表取締役社長の河合克也氏のリーダーシップがあると言えるでしょう。河合氏は、製造業とサービス業の融合を目指し、経営理念として「お客様の面倒くさいをすべて引き受ける」を掲げています。この理念に基づきながら、マーケティングやクリエイティブ、物流といった全てのプロセスを自社で一貫して行い、販促プロセスにイノベーションを起こしています。
まとめ
水上印刷は、過去最高の業績を達成した背景に、顧客ニーズに即した事業運営、ビジネスモデルの革新、環境への配慮といった要素があったことが伺えます。これからも業界の変化に柔軟に対応しつつ、さらなる成長を目指す同社の今後が楽しみです。
会社情報
- 会社名
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MIC株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿5-14-3
- 電話番号
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03-3372-2431