職場のエイジズム問題と解決策を探る
近年、企業におけるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への関心が高まっていますが、年齢層に関連した差別、いわゆるエイジズムは未だに見過ごされがちな問題です。株式会社Trustyyleが運営する「人事図書館」では、この重要なテーマを深く掘り下げる対面イベントが、2025年8月27日に開催されることが決定しました。
このイベントでは、人事や組織づくりの視点から、エイジズムの構造やそれに対するアプローチを考察します。特に、差別の実態を知り、それを克服するための具体的なアクションについて参加者が意見を交換できる貴重な機会を提供します。
エイジズムの本質とその影響
エイジズムとは、年齢に基づく偏見や差別を指します。この問題は誰もが年を取る存在であるため、認識されにくいのが現実です。例えば、「若いからまだ早い」、「年配だから新しいことは無理」といった先入観が日常生活の中に浸透しています。
世界保健機関(WHO)が2021年に発表したグローバルレポートでは、エイジズムが個人の健康や幸福、経済活動に害を及ぼすと指摘されており、国際的にはこの問題に対する対策が緊急の課題とされています。
日本においても同様の認識が必要です。欧米では、エイジズムがジェンダー差別や人種差別と同様の「構造的な無意識バイアス」として扱われ、制度や組織文化が見直されていますが、我が国ではそれが十分に進んでいないのが実情です。
このような視点をもって、イベントでは特に著名な活動家である植山智恵氏を迎え、エイジズムの影響を様々な角度から考えることができます。
イベントの目的と内容
本イベントは、参加者がエイジズムの本質を理解し、なぜそれが見えにくいのかを明確に把握できることを目指しています。また、自社の人事課題としてエイジズムを再定義し、職場の文化における年齢バイアスを可視化する方法を模索します。
タイムテーブル
- - 19:00〜19:20:オープニング
- - 19:20〜19:40:【講義1】「エイジズムとは何か?」
- - 19:45〜20:00:【講義2】「職場における年齢差別の実態と影響」
- - 20:00〜20:30:【ワークショップ1】「自社に潜む年齢バイアスを可視化する」
- - 20:30〜20:50:【ワークショップ2】「自社で実践できるアクションを考える」
- - 20:50〜21:00:クロージング・質疑応答
このイベントに参加すべき人
このイベントは、20代から60代以上の多世代をマネジメントする立場の人、若手社員の早期離職や中堅社員の活躍が見えないと感じている方、職場文化に年齢に基づく固定観念が根付いていると認識している方に特にお勧めです。また、年齢に関係なくキャリア形成や人事制度を見直したい方にも最適です。
参加申し込みと詳細
参加希望者は公式サイトから事前に申し込みが必要です。靴を脱いでの入館が求められるため、注意が必要です。また、名刺交換や営業活動は禁止されていますので、参加される方はルールを守ってください。
このイベントを通じて、エイジズムという新たな観点からD&Iを考え、自社の人事課題を見つめ直す機会を得ることができるでしょう。
主催者紹介
株式会社Trustyyleは、「人事図書館」を拠点に、年齢にとらわれない職場環境の構築を目指し、各種イベントの開催を企画しています。