日本IBM、FinOps Foundation Japan Chapterに参加し、クラウドコスト最適化を推進
日本IBMは、FinOps Foundation Japan Chapterに参加することを発表しました。これは、国内におけるFinOpsの普及と、企業のクラウドコスト管理能力向上を目指す取り組みの一環です。マルチクラウド環境や生成AIの普及拡大に伴い、クラウドコストの最適化は、企業にとって喫緊の課題となっています。日本IBMは、この課題解決に貢献するため、FinOpsの理念に基づいたソリューションを提供し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援していきます。
マルチクラウド環境とクラウドコストの課題
近年、企業は複数のクラウドプロバイダーを活用するマルチクラウド環境を採用する傾向にあります。このことは、コスト管理の複雑化を招き、最適化が困難になっています。さらに、DXや生成AIの活用拡大によって、クラウド利用量は増加の一途を辿っており、効率的なコスト管理は、企業の競争力を左右する重要な要素となっています。
FinOpsによる最適化
FinOpsは、クラウドコストの最適化とビジネス価値の最大化を目指すフレームワークです。これは、クラウドコストの可視化、分析、最適化といったプロセスを通じて、無駄なコストを削減し、クラウドリソースの効率的な利用を促進します。日本IBMは、FinOpsの理念を自社の戦略的クラウド管理ソリューションに統合し、顧客企業のクラウド運用を支援します。
日本IBMが提供するFinOps関連ソリューション
日本IBMは、以下のFinOps関連製品およびサービスを提供することで、顧客企業のクラウドコスト最適化を支援しています。
Cloudability: 複数のクラウドプロバイダーにまたがるコストの可視化と管理を可能にするプラットフォームです。クラウド支出の透明性を高め、効率的なコスト管理を実現します。
Turbonomic: AIを活用したアプリケーションリソース管理ツールです。リアルタイムでのリソース最適化をサポートし、アプリケーションのパフォーマンスを維持しながら、コスト削減を図ります。
Kubecost: Kubernetes環境に特化したコスト管理ツールです。コンテナ化されたアプリケーションのコスト分析と最適化を支援し、マルチクラウド環境でも効果的なリソース管理を実現します。
Nordcloud: クラウドインフラと管理サービスを提供するNordcloudは、クラウド導入から運用までを支援するコンサルティングとサポートを提供します。専門的な知見に基づき、企業のクラウド戦略策定から運用までを支援します。
FinOps Foundation Japan Chapter
FinOps Foundation Japan Chapterは、日本国内におけるFinOpsの普及を目的として設立されました。日本IBMは、このChapterに参加することで、国内企業へのFinOpsの啓蒙活動や、ベストプラクティスの共有に貢献します。
日本IBMの取り組み
日本IBMは、FinOps Foundation Japan Chapterへの参加を通じて、以下の取り組みを推進します。
国内企業へのFinOpsの普及と啓蒙
AIを活用した自動化ツールやリアルタイムコスト分析ダッシュボードの導入支援
* クラウドコストの最適化とビジネス価値最大化に向けた支援
これらを通じて、日本企業がクラウドを戦略的なビジネス要素として活用できるよう、支援していきます。日本IBMは、今後もクラウド活用の新たな可能性を切り拓き、日本のデジタル・インフラ強化に貢献していきます。