新宿・歌舞伎町に誕生した東急歌舞伎町タワーがBCS賞を受賞

東急歌舞伎町タワーがBCS賞を受賞

2023年4月、新宿・歌舞伎町に誕生した「東急歌舞伎町タワー」が、一般社団法人日本建設業連合会が主催する「日建連表彰2025」で「BCS賞」を受賞しました。BCS賞は、優れた建築物に贈られる賞で、建築主、設計者、施工者の連携が重視されています。

受賞の背景と評価

第66回の日建連表彰では、80件の応募の中から選ばれた15作品が受賞。東急歌舞伎町タワーは、エンターテインメント施設としての役割だけでなく、都市文化体験を提供する拠点としても高い評価を受けています。この施設は、ホテル、映画館、劇場、ライブホール、ナイトクラブなどが融合した地上48階、地下5階、高さ約225メートルの超高層複合施設です。

この建物は、新宿駅からのアクセスも良く、空港バスの乗降場や西武新宿駅前のリニューアルが行われるなど、周辺エリアとの一体的な活用も評価されています。特に歌舞伎町シネシティ広場との連携は、国際観光都市としての新宿の魅力を高める取り組みとして注目されています。

設計と施工の特色

本施設の設計には、久米設計、東急建設コンサルタント、永山祐子建築設計が関わり、施工は清水建設と東急建設が担当。約60年前にこの地に建設された新宿東急文化会館の流れをくみ、新たなエンターテインメントの拠点としての役割を果たします。既存の文化とエンターテインメントの伝統を引き継ぎつつ、次世代に向けた新たなカルチャーの発信地となることを目指しています。

エンターテインメントの新たなシンボル

ある設計者のコメントによれば、東急歌舞伎町タワーは「建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力のもとに作り出された優秀な建築」であり、地域の魅力を引き立てる役割を担っているとのこと。エンターテインメント、飲食、宿泊の各セクターの多彩な選択肢を提供し、歌舞伎町の新たなシンボルとして機能しています。

未来に向けた展望

受賞後のコメントでも述べられたように、東急グループは今後も地域との連携を深め、街の魅力を更に向上させるための取り組みを進めていく考えです。新宿・歌舞伎町の魅力を高めるプラットフォームとしての機能を果たし、多くの観光客や地元の人々に愛される場所となることを期待されています。

施設の基本情報

・名称：東急歌舞伎町タワー
・所在地：東京都新宿区歌舞伎町1-2-1
・建築主：東急株式会社、東急レクリエーション株式会社
・設計：株式会社久米設計ほか
・施工：清水建設株式会社、東急建設株式会社
・延床面積：約87,400㎡
・竣工：2023年1月
・受賞歴：BCS賞、グッドデザイン賞、CFT構造賞など

このように、導入された新しいエンターテインメントの形は、今後の歌舞伎町の発展に大いに貢献すると考えられています。地域文化を尊重しながら、現代的で未来志向の施設としての役割を果たすことが、今後のテーマになっていくことでしょう。

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