アルファプロジェクトが新たに発表した「XrossFlashシリーズ」
株式会社アルファプロジェクト(静岡県浜松市)は、マイクロプロセッサの内蔵メモリおよび外付けフラッシュメモリに対応した次世代オンボードフラッシュプログラマ「XrossFlash PRO」と「XrossFlash LT」を2023年12月15日から販売開始します。この新製品は、電子機器の製造における生産効率を向上させるために設計されました。
オンボードフラッシュプログラマとは?
オンボードフラッシュプログラマは、電子機器製造の際に、基板に実装されたマイコンやフラッシュメモリにファームウェアをインストールするための機器です。近年、IoTデバイスや車載機器の普及により、搭載するマイコンの数が飛躍的に増加しており、その結果プログラムサイズも大きくなっています。従来の書き込み方法では、時間がかかり、そのために製造ラインでの待機時間が生産性の低下につながっていました。
新製品の特長
「XrossFlashシリーズ」では、独自の書き込みアルゴリズムを採用し、高速書き込みを実現しています。最大500KByte/秒というスピードで、従来の1/3の時間で書き込みが完了するのです。また、マイコン内蔵メモリと外付けメモリを同時に扱えるため、書き込み工程をシンプルにすることが可能です。さらに、1台のPCで最大4台まで同時に操作できる「ギャング機能」を持ち、製造および開発工程を効率化する手助けをします。
製品ラインナップ
- - XrossFlash PRO: PCレスの書き込み機能を持ち、8GBの内蔵ストレージにプログラムを保存可能。自動化ラインの導入にも対応しており、カラー液晶を備え操作性も向上しています。価格は98,000円(税抜)。
- - XrossFlash LT: コンパクトに設計されており、USBからの給電で動作。デスク上でのスペースを最小限に抑えることができるため、コストを抑えたい企業に理想的です。価格は68,000円(税抜)。
両モデルは、開発段階から量産ライン、さらにはフィールドでの保守作業まで幅広い用途に対応しており、特に国内市場のニーズに応える製品として位置付けられています。
アルファプロジェクトの取り組み
1986年に設立されたアルファプロジェクトは、組込機器向けの小型ボードコンピュータや開発支援ツールの製造販売を行っています。IoT機器、ロボット、産業機器など様々な分野で使用される製品を展開しており、顧客のさまざまなニーズに応える努力を続けています。今後も、より価値の高いソリューションを提案し続ける予定です。
最後に、製品に関する詳細は公式ウェブサイトを訪れることで確認できるほか、販売についての問い合わせも受け付けています。