名鉄観光バスに新たな仲間、EVバス「シエル」が登場
福岡県北九州市に本社を置く株式会社EVモーターズ・ジャパンから、愛知県名古屋市の名鉄観光バス株式会社に中型観光EVバスが納車されました。この納車されたバスは、観光やイベントなどの近郊輸送に使用される予定です。環境に優しい移動手段としての期待が寄せられています。
新たな取り組みと挑戦
名鉄観光バス株式会社は、これまで環境負荷を減らすためにエコドライブやアイドリングストップに取り組んできましたが、今回のEVバスの導入によってさらに一歩進んだ環境対策を実現できます。
EVモーターズ・ジャパンから発表された観光バスタイプのEVバスは、全国でも先駆けて名鉄観光バスが導入を決定。この決定は、単に環境への配慮だけでなく、運行コストの削減というメリットも大きく影響したとのことです。導入は新たな挑戦であり、社員の士気向上にも寄与しています。
EVバスの愛称は「シエル(CIEL)」で、フランス語の「空」を意味します。この愛称は社内での公募によって決定され、名付け親は現場で活躍するバスガイドです。
車両の概要
新しいEVバスは、以下のような特徴を持っています:
- - 全長: 8.8メートルの中型
- - モデル名: F8 series6-Coach
- - バッテリー容量: 210kWh
- - 航続距離: 280km(定速40km/h、負荷重65%、エアコンオフの場合)
このバスは、実際の走行条件によって航続距離が異なることがあり注意が必要です。運行開始日は2024年3月を予定しており、近郊観光バスとしての役割を果たすことが期待されています。
EVモーターズ・ジャパンの展望
今後、EVモーターズ・ジャパンは、環境エネルギーの普及とゼロエミッション社会の実現に向けて、製品や技術の開発を続けていく方針です。同社は電気自動車だけでなく、充電設備や自動運転バスの開発も手がけるなど、さまざまな分野で成長を目指しています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社EVモーターズ・ジャパン
- - 所在地: 福岡県北九州市若松区白山1-18-7
- - 代表取締役社長: 佐藤 裕之
- - 設立: 2019年4月
- - 資本金: 6,570,200,000円(2024年6月28日現在)
- - 事業内容:
- 電気自動車及び充電設備の販売・メンテナンス
- 自動運転バスの開発
- 再生可能エネルギー事業など
今後の展開に期待が高まる中、名鉄観光バスのEVバス「シエル」の運行が待ち遠しいです。環境に優しい観光バスの普及は、エコツーリズムの確立にもつながることでしょう。