aiESG、博士人材のキャリア支援に向けた新たな取り組み
株式会社aiESG (アイエスジー)は、福岡市に本社を置くAIスタートアップ企業です。業務は主にESG(環境・社会・ガバナンス)分析のコンサルティングとクラウドサービスの提供を行っています。最近、同社は博士号取得者をターゲットに、スタートアップでのキャリア形成を支援する取組みを強化しました。これは、博士号取得者が安定したキャリアを形成できる環境を提供し、同時に、企業でもその知識と専門性を活かしてもらおうという目的があります。
博士号取得者の働く環境の課題とは
近年、国際的に見ても博士号取得者のキャリアパスは多様化していますが、日本はその例外です。特に、日本の博士号取得後のキャリア選択肢は大学や研究機関に偏りがちで、民間企業への進出は低調です。米国や韓国ではそれぞれ56.2%、80.0%が民間企業に就職しているのに対し、日本は36.0%と、非常に低い数字です。この現象が招いているのは、博士号取得者が限られた選択肢の中で不安定な雇用に甘んじてしまうという問題です。
さらに、この不安定な状況は博士号取得者のみならず、企業側にも様々な課題を引き起こしています。
- - 専門性の不活用: 博士号取得者が持っている専門知識や研究成果が、企業の成長や社会問題の解決に十分に活かされていない。
- - 企業の理解不足: 企業側でも、博士人材をどのように活用すべきか、育成すべきかの理解が不足している。
aiESGの情報発信とキャリア支援プロジェクト
aiESGは、これらの課題解決に向けた情報発信を強化しています。この情報発信の一環として、まずは社員のインタビュー記事を公開し、博士号取得者が実際にaiESGでどのように活躍しているかを紹介します。先行して、CEOの関大吉が物理学の博士号を取得した経歴についての記事が公開されており、これからも順次他の社員インタビューを発表していく予定です。
また、オンラインキャリアイベントも開催予定です。このイベントは、民間企業やスタートアップで働きたいと考えている博士号取得者や取得予定者を対象としたもので、「博士人材のチカラをビジネスに、スタートアップという選択肢」というテーマで行います。このイベントには、ジーニー社のCTOがパネルディスカッションに参加し、実際の経験をもとに業界の最新情報を共有します。
aiESGが求める人材とは
現在、aiESGでは34名のメンバーの中に8名の博士号取得者と21名の修士号取得者がいるという多様性を誇ります。求める人物像には、ESG分野への高い関心とともに、自らの専門性を社会課題解決に活かしたいという意志を持つ方が求められています。理系や工学系のポスドクや博士号取得予定者を特に採用し、ESG関連の業務経験や学問的なバックグラウンドも問わず高い学習意欲を持つ方を歓迎しています。
aiESGについて
「aiESG」は、持続可能な社会の実現を目的に活動する九州大学出身のスタートアップです。国際的なESGの研究成果に基づき、サプライチェーン全体のESG評価を行うプラットフォームを提供しています。公式サイトにて詳細な情報も公開していますので、ぜひ訪れてみてください。