パラスパレスが魅せるマンガン絣の魔法
日本の伝統技術を駆使したファッションブランド、パラスパレス。その独自の取り組みとして知られる「マンガン絣」は、今年も多くのファッション愛好者の注目を集めています。新潟県見附市で受け継がれるこの染色技術を使った生地は、まさに日本の夏を演出するアイテムとしての存在感を持っています。
マンガン絣とは?
マンガン絣は、マンガンという鉱物を使って染められた糸で織り上げられる反物のことを指します。この技術自体は大正時代に新潟県で誕生し、以来長い歴史を持っていますが、和装の需要が減るにつれて、その技術を継承する工場は日本で一軒のみとなってしまったのです。時の流れに翻弄されながらも、最後の一軒としてその伝統を守り続ける工場は、今やマンガン絣の技術を受け継ぐ稀有な存在です。
パラスパレスの取り組み
パラスパレスは、8年前からこのマンガン絣の取り扱いを開始しました。このブランドが目指すのは、ただ商品を作ることではなく、職人の技術を尊重し、伝統を未来へ繋げることです。特に、マンガン絣の特性を生かした柄作りには、毎年新しい挑戦が込められています。手間のかかる工程こそ、マンガン絣の魅力の一部を形成しているのです。
「今年も会えた」という思いとともに、仕上がった生地を手にすることで、工場の職人たちとの絆を再確認できます。2023年は、半袖シャツとワンピースの新作が登場し、そのデザインは和と洋が絶妙に融合したものになっています。特に草橘柄は、ネイビーにグリーンを少し足した新たな色合いで、涼しげな印象を与えます。
マンガン絣の魅力
マンガン絣を用いた生地の最大の魅力は、その独特の表情にあります。 糸の太細による凹凸感、そしてプリント工程における特殊な技術により、一つ一つの作品が異なる表情を持ちます。均一なプリントにはない、染色ならではのムラが生まれ、手仕事の温もりを感じさせます。
今年展開されるアイテムには、リネンコットン素材を使用し、さらりとした着心地も大きな魅力。特に半袖シャツ(品番:FSH25170B、税込29,700円)やワンピース(品番:FOP25171B、税込45,100円)は、どちらも麻52%・綿48%というさっぱりとした肌触りが特徴です。販売は全国44店舗の他、オンラインストアでも行っていますので、ぜひチェックしてみてください。
日本の未来を担う技術
マンガン絣の技術は、ただのファッションアイテムに留まりません。この技術を失わないために若い世代にその魅力を伝えることも、パラスパレスの大切な使命です。職人の高齢化や後継者問題が顕在化する中、ブランドとしてその価値を再認識し、広めていく努力は今後も続きます。
日本の夏を温かく彩るマンガン絣のアイテムたち。パラスパレスの取り組みを通じて、この貴重な技術が未来へとつながっていくことを期待しつつ、ぜひその魅力に触れてみてください。