伊勢シーパラダイスのノコギリエイ展示再開
三重県伊勢市に位置する「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」で、希少な絶滅危惧種ノコギリエイの展示が2025年12月13日から再開されます。この展示は一時的に非公開となっていましたが、その理由は一部展示エリアの見直しでした。しかし、拍手をもって待ち望まれたこの再開は、魚類界の奇跡ともいえる存在の公開を意味しています。
ノコギリエイの飼育年数
このノコギリエイは、1987年から飼育されており、推定年齢は約38歳です。飼育下での飼育年数としては、世界的に見ても最高齢のクラスとされ、長きにわたり記録を更新し続けています。このノコギリエイは「オオノコギリエイ(Pristis pristis)」という種で、体長は約3.5m、体重は約75kgに達します。現在はメスの個体が唯一、展示されます。
飼育の背景と今後の展開
当館ではノコギリエイの飼育に関して多くの研究が行われてきました。初めての飼育記録は100日未満とされ、その飼育の難しさが特筆されています。しかし、伊勢シーパラダイスでは様々な給餌方法や環境管理を試行錯誤し、ついに成功を収めました。展示の再開にあたっては、より良い環境での長期飼育を目指して新しい飼育設備が整えられ、ノコギリエイの健康も良好とのことです。
給餌解説と生物多様性へのメッセージ
展示が再開されるにあたり、一般の来館者にもより深い理解を促すために、給餌の際に「給餌解説」が実施される予定です。また、ノコギリエイの特徴的なノコギリ状の吻の標本も登場します。この活動は、ただの展示再開に留まらず、環境保護や生物多様性を考えるきっかけを提供することを目的としています。
ノコギリエイの生息地と保護状況
ノコギリエイは熱帯地域に生息し、特に南西諸島からオーストラリア北部にかけて見られます。日本近海に存在したノコギリエイの種は絶滅していると見られ、現在、国際的に生息数は急減しています。ノコギリエイ科は絶滅危惧種として保護対象となっており、新たな個体の導入は難しい状況です。
伊勢シーパラダイスの目の前で体感できる展示は、来館者にとって貴重な体験となるでしょう。さらに、展示の中での学びは、環境問題に対する意識を高める大きな役割を果たすことが期待されています。
伊勢シーパラダイスの基本情報
- - 名称: ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス
- - 所在地: 〒519-0602 三重県伊勢市二見町江580
- - 電話番号: 0596-42-1760
- - 営業時間: 9:30~17:00(最終入場16:30, 季節変動あり)
- - 入館料: 大人 2,400~2,800円 / 小中学生 1,200円 / 幼児(4才以上)600円
- - WEBサイト: 伊勢シーパラダイス公式サイト