NFC技術で進化するおみやげ体験
虎屋本舗株式会社(広島県福山市)やFabeee株式会社(東京都新宿区)、インタードリブン株式会社が連携し、2024年9月から全国初のNFC技術を活用した新しいおみやげ体験の実証実験を行うことを発表しました。おみやげの購入は一般的に店舗での物理的な買い物が主流ですが、冷蔵や冷凍が必要な商品、重い商品など、旅行者には持ち帰りが難しい商品が少なくありません。これを解決するために、「オミヤマルシェ」と名付けられたサービスが開発されました。
新しいおみやげの形「オミヤマルシェ」
おみやげを購入する際、店舗に設置された「オミヤマルシェ」対応商品から選択します。購入すると、実際の商品の代わりにデジタルカードを受け取る仕組みです。贈りたい相手にこのカードを手渡すことで、おみやげの受け渡しが完了します。
受け取った方は、スマートフォンに専用アプリ「オミヤマルシェ」をインストールし、アプリ内で手続きを行います。カードをスマホにかざして配送先を指定し、注文が完了すると、指定した住所におみやげが届けられます。
この新システムは、持ち運びに向かない商品をより手軽に贈ることが可能となり、特に福山市における観光需要の拡大を目指しています。
今後の展開
実証実験を経て、2025年には「第20回世界バラ会議福山大会2025」イベントに際して、虎屋本舗が新たに開発した「薔薇花壇のコンフィチュールケーキ」や「ばらとあんバターケーキ」など、NFCギフトカード商品の一般販売へとつなげる予定です。これにより、新しいおみやげ文化の確立や、観光促進につながることが期待されています。
アプリのダウンロードと詳細情報
「オミヤマルシェ」はGoogle PlayやApp Storeから無料でダウンロード可能で、誰でも苦なく利用できるようになっています。
企業プロフィール
虎屋本舗
創業400年の伝統を誇る和菓子店として、地域に根ざした上質なお菓子を提供しています。
Fabeee株式会社
DXを推進するコンサルティングファームで、多くの企業にデジタルトランスフォーメーションの支援を行っており、600社以上の新規事業に携わっています。
インタードリブン株式会社
広島県福山市に本社を持つ企業で、地域に密着したビジネスモデルを展開し、地域経済の発展に寄与しています。
新たなおみやげ体験が福山市から全国へと広がることを期待して、今後の進展に注目が集まります。