アニメ界の伝説、TARAKOさんのエッセイ集がついに復刻!
2024年10月8日、株式会社河出書房新社から、アニメ『ちびまる子ちゃん』で知られる故TARAKOさんのエッセイ集『うるうる白書 心のコリをほぐそうよ!』が文庫版として発売されます。この作品は、声優としての彼女の魅力はもちろん、日常生活におけるハプニングや笑えるエピソードで満ちています。
TARAKOさんの素顔が垣間見える
おなじみのまる子役を演じるTARAKOさんが本書で語るのは、アニメの裏側だけではありません。エッセイには、彼女自身の若き日々や個人的な経験が赤裸々に表現されています。表紙を開くと、まるで今も彼女がこちらに語りかけているかのような、親しみやすい文体が魅力です。例えば、ある日気づいたら「履かずに家を出てしまった」という笑い話や、白タクに乗る羽目になったエピソードなど、読者を笑わせながらも、共感を覚えさせる瞬間が多数あります。
特に印象深いのは、清水の舞台から飛び降りる勇気を持った指輪購入の思い出。これが消えてしまったときの彼女の動揺は、まるで私たちの心にも響くような普遍的な感情を呼び起こします。一方で、エープリルフールのいたずらやマッサージ師たちとのやり取りなど、日常の中の小さな騒動も描かれており、笑いを誘います。
妖艶な才能を余すところなく発揮
TARAKOさんは声優としての活動だけでなく、シンガーソングライター、女優、脚本家、さらにはエッセイストとしても多彩な才能を誇っています。そのため、本書は彼女の魅力が詰まったコレクションとも言えるでしょう。TARAKOさん自身の声や言葉を記憶している人にとって、彼女のエッセイを読みながら当時の心地よい音色を思い出し、笑い泣きできる貴重な機会です。
書籍の詳細
『うるうる白書』は、224ページの文庫版で、税込990円という手に取りやすい価格設定となっています。初版は1993年に発行されたものですが、今回の復刻を通じて、新たな読者にもその楽しさが伝わることを期待しています。カバー表デザインは、大野恵美子氏が手掛けています。
このエッセイ集は、TARAKOさんがいかに愛されていたか、その魅力は今も色褪せないことを証明する一冊です。ぜひ手に取って、その笑いと涙の世界に浸ってみてください。