現代の出版界に挑むRelicの新戦略
2025年7月17日、株式会社Relicは新たに自社の出版レーベル「Relic Publishing」を創設しました。このレーベルは、同社の掲げる「1人1冊・1事業」という強い理念のもと、社員の知見や経験を活かして、個々のアイディアを社会に発信するプラットフォームを提供します。これにより、個々の専門性と考えを具現化し、新しいビジネスの資源を創出することを目指しています。
「1人1冊・1事業」構想の背景
RelicのCEOである北嶋貴朗氏が進めるこの構想は、創業当初からの社員主導の文化を制度化したものです。社員全員が専門家かつ事業家であることを促し、個人の考えや経験が事業として具現化されるような環境を整えることが狙いです。「1人1冊」の考え方は、各社員が書籍を通じて自己の知識や経験を整理し、広く社会に発信することにあります。このように、社員は成果物としての書籍を通じて、自身の知的資本を新たな形で社会に提供することが可能になります。
Relic Publishingの使命
「Relic Publishing」は、主に生成AI技術を活用し、短期間かつ低コストで質の高い出版物を生み出します。これにより、日本の新規事業開発の促進と、アイディアの「知の流通」を最大化することを狙っています。これまで蓄積してきた知見を生かし、実践的かつ具体的な方法論を提供することで、読者が新たなビジネスに挑戦するための手助けをすることが、このレーベルの重要な役割です。
第1弾書籍の内容
この新たな出版事業の第一弾として『新規事業の「実行」を加速する出島共創戦略 ──大企業のイノベーションを構造化する革新的メソッド』が発刊されました。著者は奈良一弘氏と山下由佳理氏で、彼らは50件以上の新規事業創出の実績がある「出島共創スキーム『DUALii』」を元に、共創知を体系化したものです。
この書籍では、大企業が新規事業を推進する際に直面するさまざまな課題、特に「実行力の欠如」に焦点を当て、その解決策を具体的な方法論として提示しています。読者はこれを通じて、実行の最前線に立つ実践的な知識が得られると期待されています。
組織としての戦略的挑戦
Relicは、これまでの事業活動によって築かれたナレッジを社外に向けて発信することで、組織の知的資本を社会に繋げることを重視しています。この意義は、採用活動や人材育成にも直結し、さらには新たな協業や受注機会の創出へと繋がるでしょう。書籍化することで、知識の売買だけでなく、共創による新しい事業機会を見出すことが可能になるのです。
Relicと未来の可能性
株式会社Relicは、将来的にこの出版レーベルを通じて、知的資本の「質」と「量」を更に拡大し、事業の新陳代謝を加速させる考えです。これにより、より多様なビジネスモデルの提供を目指し、日本国内外での活動を広げていくことが期待されています。社員一人ひとりが事業発展に寄与できるような新たな知識の流通と共創の場を形成することで、新規事業開発におけるリーダーシップの役割を果たすことを目指しています。
書籍情報:
- - タイトル:新規事業の「実行」を加速する出島共創戦略──大企業のイノベーションを構造化する革新的メソッド
- - 著者:奈良 一弘、山下 由佳理(株式会社Relic)
- - 価格:1,500円(税抜)
- - 販売サイト:Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)など