連携協定の締結
米国管理会計士協会(IMA)と日本管理会計学会(JAMA)は、2023年7月4日に新たな連携協定を締結しました。この協定は、両組織が学術的な知見と実務の最前線を結びつけ、変化の激しいグローバル経済の中で迅速な会計意志決定を支援することを目指しています。
協定の目的
グローバルな人材育成を促進するため、IMAとJAMAはさまざまな共同活動を進めることで合意しました。その中には、US-CMA奨学金プログラムの導入が含まれており、選抜されたJAMAの会員には会費や受験料が免除される特典が提供されます。この奨学金は、会計スキルの国際標準に基づく能力を伸ばすことを目的としています。
特に、会計・管理会計を学ぶ学生向けに、「JAMA-FMAA共同認定プログラム」の創設についても検討が進められています。このプログラムにより、日本の財務・会計専攻の学生が基礎的なスキルを証明するための共同ブランドの認定を得ることが期待されています。
技術と研究の協力
さらに、両組織は共同研究を通じて、会計プロフェッションにおける喫緊の課題に焦点を当て、重要な論文や研究成果を相互に発表することも計画しています。これにより、学問と実務の架け橋を構築し、会計業界全体の発展を図ります。
教育プログラムの拡充
教育プログラムの充実も重要な取り組みの一部です。JAMAの会員やパートナーへの「COSO統合フレームワーク内部統制認定プログラム」の提供に加え、CPE(継続的専門教育)についても認定プログラムの拡大を進める方針です。
グローバル経済の課題
現在、企業は地政学的リスクの高まりや急激なインフレ、サプライチェーンの再編といった複雑な環境に直面しています。こうした中、企業は過去の財務データだけに依存するのではなく、未来を見越した管理会計の実践が求められています。この連携は、その意識啓発を促進するための重要な一歩と位置づけられています。
両組織の見解
MOU締結式では、IMAとJAMAの代表者が出席し、双方の今後の具体的な展望について意見を交わしました。IMAアジアパシフィック地域ディレクターのマルセル・エワルス氏は、次世代の財務プロフェッショナルの育成をサポートできることを嬉しく思い、共同活動に期待を寄せています。同様に、JAMA会長の伊藤克容氏も、両組織が持つ強みを活かしてイノベーションを生み出すことを期待しています。
まとめ
この連携協定は、グローバルな視点で財務・経理部門のプロフェッショナル育成に新たな局面をもたらすものです。今後の両組織の活動から目が離せません。