お亀堂の新しい挑戦
愛知県三河地域で70年以上の歴史を持つ和菓子店、お亀堂がこのたびリニューアルした包装紙を発表しました。自身の“顔”となる包装紙には、伝統と革新が見事に融合しています。シンプルな和柄に見えるこのデザインは、見る角度や距離によって模様の見え方が変わるという視覚トリックを駆使しており、お亀堂のブランド理念を如実に表現しています。
伝統的な亀甲柄の進化
今回のデザインに用いられているのは、「亀甲柄」と呼ばれる古くから愛されている模様です。この模様は、線の太さや余白、構成の微調整によって、見る人の感性に新たな体験を提供します。ある角度からは全体のパターンが浮かび上がり、また別の角度からは一部分だけが際立つ印象を与えるなど、視覚的な変化を楽しむことができます。こうしたフィーチャーによって、伝統の重みと現代的なデザインの融合を表現しています。
遊び心あふれるデザイン
さらに、この模様の中に埋め込まれた“亀”の形は、探す楽しみを提供します。この小さな要素は、気づいた人だけが楽しめるという側面を持ち、日常の中に素敵な発見を残します。ブランドカラーには、柔らかなグリーンを採用しており、視認性は高く、親しみやすい印象を与えています。このデザインは、見る人に「お亀堂」と連想させる強いブランドイメージを構築しています。
お亀堂の理念
お亀堂は、和菓子を通じて地域や時代とのつながりを深めるために、ただの和菓子店にとどまらず、多様な展開を行っています。今後はZ世代を含む新たな客層にアプローチできる和モダンの世界観を形成し、高付加価値の商品を提供していくことを目指しています。「包むことが、ブランドの想いを伝える重要な行為である」という理念のもと、今回の包装紙のリニューアルは新しいステージへの第一歩となるのです。
販売概要と新しい体験
このリニューアルされた包装紙は、東三河エリアにあるお亀堂の直営店で体験できます。お土産や贈答に最適な新たな「お亀堂」を是非楽しんでみてください。
アートディレクション
今回の新しい包装紙のデザインは、株式会社ニルギリによって手掛けられました。お亀堂の新しい方向性を伝える重要なパートナーシップとして、今後の展開にも期待が寄せられます。
会社概要
お亀堂は、愛知県豊橋市に拠点を置く株式会社で、地域に根差した和菓子の製造・販売だけでなく、カフェや甘味茶屋の運営、地域素材を使用した商品開発も行っています。代表取締役の森貴比古氏は、伝統を大切にしつつも、時代に合わせた挑戦を大事にする姿勢を示しています。
「伝統を重んじながら、ふと笑えるアソビ心を以て、次の100年を進みたいです」
その言葉は、今後のお亀堂に対する期待を一層膨らませるものでしょう。