パーム農園の害虫管理
2025-01-28 16:22:58

テラドローン、パーム農園での害虫管理プロジェクトを開始

テラドローンがインドネシアとマレーシアで新たな農業プロジェクトを展開



テラドローン株式会社が、インドネシアとマレーシアで大規模なパーム農園における害虫管理プロジェクトを実施します。このプロジェクトは、年末までに2,158ヘクタール、約460個の東京ドームに相当する広さをカバーする予定です。子会社であるTerra Drone IndonesiaとTerra Drone Agriが中心となり、現地の農業課題に取り組むための新しいアプローチを提案します。

プロジェクトの背景と意義



パーム農園にとって深刻な脅威となるのがミノムシです。この害虫は放置すると農園の生産量に深刻な影響を及ぼし、経済的な損失を引き起こします。特に、インドネシアとマレーシアは世界のパーム油の生産量の約8割を占めており、この地域での害虫管理は重要な課題です。従来の防除手法では散布量の適切な管理が難しく、過剰な農薬散布が問題視されていました。

それに対処するため、テラドローンは化学品のディストリビュータBehn Meyerと提携を結び、効率的かつ効果的なミノムシ防除を行います。この連携は、現地のニーズに基づいた最適なドローンソリューションの提供を実現するものです。

使用するドローン技術



このプロジェクトでは、二種類のドローンが使用されます。マレーシアでは大容量タンクを搭載したG30ドローンが活躍し、一度の飛行で大量の農薬を散布できます。これにより広大なエリアを短時間でカバーすることが可能となります。対して、インドネシアではE16ドローンが用いられ、少量タンクを搭載して効率的に農薬を散布します。このアプローチはコスト効率が高く、日次管理の要求に応えられる設計となっています。

両ドローンは、高精度の衛星測位技術を用いてセンチメートル単位での精密な航行が可能です。これにより農薬散布の精度が向上し、従来の手法よりも大幅に効率化されています。

今後の展望と結論



テラドローンは、今後も現地パートナーとの連携を強化し、最新技術を駆使して農業課題の解決に貢献していく考えです。アスル・モクター(Terra Drone Agri営業部マネージャー)は、今回のプロジェクトが新たな農業モデルとして広がることを期待していると述べています。

また、Behn Meyerのアーマド・アミヌディン・ビン・イシャク事業開発マネージャーも、今後他の害虫管理プロジェクトへと展開を希望しています。これらの取り組みが成功すれば、持続可能な農業の実現に向けてさらなる一歩を踏み出すことになるでしょう。

テラドローンの最新の取り組みは、現代農業の新たな方向性を示すものとして、国際的にも注目が集まっています。その進展が持続可能な未来へと繋がることを期待しましょう。


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会社情報

会社名
Terra Drone株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目12-19 東建インターナショナルビル
電話番号
03-6419-7193

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