徹底調査!消費者眼で見るポイントプログラムの現状と課題
フュージョン株式会社とネオマーケティングが共同で実施した「ポイントプログラム設計・導入後運用の課題実態調査」では、全国の20歳以上の男女計1,000人を対象に、現在のポイントプログラムに対する満足度や利用状況について詳しく調査しました。これからのマーケティング活動に役立つ貴重なデータが得られたので、そのポイントをまとめていきます。
調査背景と目的
日本国内は少子高齢化や人口減少といった大きな課題に直面しています。このような背景から企業は顧客情報を的確に管理し、消費者に合ったコミュニケーションをとる必要があります。そこでポイントプログラムの設計や運用状況について、消費者がどのように感じ、またどのような課題が存在するかという観点で調査が行われました。
現在のポイント利用状況
調査結果によると、参加者の90%以上が何らかのポイントを貯めていることが確認されました。特に「クレジットカードのポイント(アプリ含む)」が68.5%で最も多く、次いで「オンラインショッピングサイトのポイント」が54.7%という結果になっています。
また、実店舗においては「小売店のポイントカード(アプリ含む)」の利用が44.1%、飲食店のポイントカードは23.5%という結果でした。このことから、特にリピーターを獲得しやすい小売店のポイントカードが優位性を持っていることが分かります。
新しいポイントサービスへの期待
新しいポイントサービスに参加したくなる要因として最も多かったのは「ポイントが貯まりやすい」という回答で63.1%を占めました。そのほかにも、「ポイントの有効期限が長く自由度が高い」、「コストがかからない」、「ポイントの利用先が多い」といった要素が求められています。特に女性は「利用する店舗での参加希望」や「特典やサービスが魅力的」の割合が高く、新たな参加理由が必要であることも見逃せません。
満足度調査の結果
参加者に現在のポイントサービスへの満足度を尋ねた結果、「満足している」が50.8%で半数以上を占め、全体の64%が何らかの形で満足しているということが明らかになりました。この傾向は、簡便性や多様な特典が要因となっていると考えられます。
一方で、不満を抱いている声としては、ポイント還元率や付与条件の変化、期限前の通知不足などが挙げられています。
参加者の体験談
実際にポイントサービスを通じて、思いがけない発見や良い体験をした方もおり、参加者の23.8%がそのような経験をしたと回答しました。特にクレジットカードのキャンペーンを利用して出会った商品に満足した例や、知らぬ間に貯まったポイントの嬉しさを語る声が多く寄せられました。
まとめ
この調査結果から、企業はポイントプログラムを通して消費者にどのようにアプローチし、価値を提供するかが今後のマーケティング戦略において重要であることが分かります。加えて、消費者が求めるサービスの向上を図ることが、企業の成長に繋がるでしょう。
以上のように、フュージョン株式会社とネオマーケティングが実施した今回の調査は、今後のポイントプログラムに対する動向を掴むうえで必見のデータとなっています。