国会議員に起業家ハラスメントの現状を訴える院内集会開催

初の院内集会を開催

2025年12月18日、衆議院議員会館にて、「第1回起業家の未来を考えよう」が行われます。このイベントは、起業家を取り巻くハラスメントの現状とその課題を国会議員や関連する関係者と共有し、改善に向けた政策的な対応を模索することを目的としています。

主催団体「Tomorrow」について

主催する「Tomorrow」は、すべての人々が性にかかわらず挑戦できる社会を理念に掲げています。これまで、国会議員とのロビイングや意見交換を重ねており、その成果として男女共同参画局に「起業家セクハラ」の政策が導入されたり、経済産業省でスタートアップ調査が始まるなど、起業家が直面する環境の改善に向けた重要な一歩を踏み出しています。

院内集会の概要

日時

- 日時: 2025年12月18日（木）16:00〜18:00
- 場所: 衆議院第一会館第二会議室
- テーマ: 起業家を取り巻くハラスメント問題の実態とそれに関連する政策課題
- 登壇者: 起業家関係者と専門家約6名

大会では、スタートアップ業界の独自の文化や社会構造に即した問題が整理され、当事者の声が共有される予定です。また、弁護士である伊藤和子氏による講演も計画されています。さらに、経済産業省などの関係省庁の参加も予定されており、起業家の未来に寄与する場となることが期待されています。

背景と課題

起業家におけるハラスメントは、職場環境とは異なり、投資家や関係者との力関係によって発生することが多く、特に女性起業家へのセクハラが深刻な問題となっています。最近の調査では、女性起業家の多くが過去1年の間にセクハラを経験したことが報告されています。この問題は、起業家コミュニティ特有の文化や、制度的な保護の不足、社会的な偏見から生じるものとされています。

これまでの活動

- 厚生労働省へハラスメント解決に向けた要望書を提出。
- 経済産業省のスタートアップ調査が、メディアでも取り上げられる。
- 経団連との懇談を通じて、ハラスメントやジェンダーギャップ問題の可視化と改善に向けて活動してきました。

「Tomorrow」は、起業家のジェンダーギャップ問題の解決を目指しており、特に女性起業家が直面するハラスメントという課題に焦点を当て続けています。フリーランス新法やカスタマーハラスメントに伴う問題への関心が高まる中で、起業家のハラスメント問題についても十分な議論がなされていないのが現状です。それゆえ、私たちは「ハラスメント問題の解決こそが、起業家の活躍を促進する」と信じ、活動を続けています。

参加方法と法人概要

院内集会への参加は事前申し込みが必要です。定員に達し次第、締め切られる可能性があります。申し込みはこちらから行えます。

法人概要

- 名称: 非営利団体 Tomorrow
- 設立: 2024年10月
- 発起人: 松阪美穂
- 公式サイト

「Tomorrow」は、2019年以降、当事者の体験や調査を基に知見を蓄積し、イベントやセミナー、メディアへの出演を通じて、問題の深刻さを広め、解決へ向けたアプローチを行ってきました。ハラスメントの撲滅とそれらを取り巻く課題解決をサポートし、起業家のジェンダーギャップの解消を目指す活動を今後も推進していきます。