ブルガリアンローズとシャクヤクによる肌修復効果の研究成果
昨今、スキンケアにおける新たなアプローチとして、神経の健康と肌の美しさが密接に関連していることが注目されています。この度、ノエビアグループが自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培した「シャクヤク」が、神経のシュワン細胞から分泌される成長因子を増加させ、肌の修復力を向上させることを発見しました。また、「ブルガリアンローズ」と「シャクヤク」の二つの成分を結びつけることで、さらにその効果を高め、神経の炎症を抑えることが示されました。
研究の背景
ノエビアグループでは、スキンケアにおける心地よさや肌感覚に関連した研究を長年行ってきました。特に、肌における神経の役割に着目し、シュワン細胞が神経を健康に保つだけでなく、肌機能の保持にも寄与していることが最近の研究で明らかになりました。そのため、ノエビアグループはシュワン細胞と肌の関係に焦点を当てた研究を進めています。
重要な研究成果
この研究から得られた成果には以下の三つがあります。
1.
シュワン細胞の肌修復効果の確認
シュワン細胞が皮膚の回復において重要な役割を果たすことが確認されました。研究の結果として、シュワン細胞から得られた培養上清を肌の傷を模したモデルに添加することで、肌細胞の修復力が向上することがわかりました。このことから、シュワン細胞が肌の修復を促進する因子を分泌することが示唆されました。
2.
シャクヤクによる成長因子の増加
次に、シャクヤクがシュワン細胞からの成長因子の分泌を促進することが特定されました。これは、成長因子が肌の修復に重要な役割を果たすことがわかっているため、シャクヤクの特性が新たなスキンケア成分としての可能性を示すものです。
3.
ブルガリアンローズとの相乗効果
さらに、シュワン細胞に「シャクヤク」のエキスを追加した際、神経栄養因子の量が増加し、強い抗炎症効果が確認されました。この結果、ブルガリアンローズとシャクヤクの組み合わせが神経の活性化と保護効果を相乗的に高めることが判明しました。これにより、肌の健康が保たれることが期待されるのです。
今後の展開
これらの研究成果によって、ブルガリアンローズとシャクヤクを組み合わせることで、シュワン細胞の機能を向上させ、神経が健康に保たれ、肌の修復力がさらに強化されることが期待されます。これらの発見は今後の化粧品開発に応用される予定です。
企業ポリシー
ノエビアグループでは、「自然を科学する」という企業ポリシーのもと、独自の植物研究と最先端のテクノロジーを融合させた高機能化粧品の提供を目指しています。これにより、化粧品がもたらすQOL(Quality of Life)の向上に寄与していく所存です。この研究成果は、今後の基礎化粧品の開発に向けた重要なステップとなるでしょう。
参考リンク
このように、ノエビアグループの新しい発見が、より良いスキンケアの実現に向けて進展していることを期待したいですね。